MRJ4機態勢、年内は困難 飛行試験、2機目が米国へ
三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の試験4号機が15日、本格的な飛行試験に臨むため、米西部ワシントン州に向けて愛知県営名古屋空港を出発した。米国への飛行は、既に現地に渡った1号機に次いで2機目。
三菱航空機は、米国での飛行試験を4機態勢にするため、年内にさらに2機を移す方針。だが、国内でまだ初飛行していない機体もあるなど試験計画の遅れが目立ち、実現は難しい状況になってきた。2018年半ばとしているMRJの初納入時期が遅れる懸念も出ている。
4号機は、15日午前9時35分ごろに名古屋空港を離陸し、約4時間後に最初の経由地であるグアム島に着陸した。
米ハワイ州などで給油しながら、数日かけてワシントン州のグラントカウンティ国際空港を目指す。1号機はロシアや米アラスカ州を経由したが、今回は滑走路が凍結する恐れなどを考慮し、南側の航路にしたという。
三菱航空機は設備や天候面で条件が整った同空港に試験拠点を設けている。9月に同空港に到着した1号機は既に現地で飛行試験を開始しており、今後は2号機と3号機も米国へ運ぶ。5号機は国内に残って飛行試験を行う予定だ。
ただ2号機は10月中旬、飛行中に主翼部品のカバーが破損し、急遽(きゅうきょ)近くの空港に着陸するトラブルが発生。名古屋空港に戻ってからは、飛行試験を実施していない。3号機はまだ初飛行に至っておらず、年内に米国入りを果たすのは容易ではなさそうだ。
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