「ボージョレ」あす解禁、安さ・品質競う 輸入量頭打ちも販売過熱

 
ボージョレ・ヌーボーの17日解禁を告知する西友赤羽店のワイン売り場=15日、東京都北区

 フランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」が、17日午前0時に解禁される。節約志向が高まる中、大手小売りは調達力を生かした低価格を前面に打ち出す。一方、専門店は品質の良さと値ごろ感で、販売増につなげる狙いだ。日常的にワインを飲む人が増えたことを背景に、年に1度の解禁日はかつてほどの盛り上がりはなく、輸入量も頭打ち。それでもワインのファンを増やそうと販売競争は過熱している。

 西友赤羽店(東京都北区)では、のぼりを店内に設置し17日のボージョレ解禁を告知している。西友の“売り”は750ミリリットルで870円(税抜き)という安さだ。「(親会社の)米ウォルマート・ストアーズの調達力で低価格を実現した」(広報)という。イオンも980円(同)のボージョレを発売する予定だ。

 「最安値に挑戦する」と鼻息が荒いのは大手量販店のドン・キホーテ。直接買い付けで輸送コストなどを抑え、750ミリリットルで579円(同)という低価格の商品を発売する。

 一方、ワイン専門店のヴィノスやまざき(静岡市)は「せっかくだから、いいワインを飲みたいという人も増えている。手頃な価格でワンランク上のボージョレを提供する」(広報担当者)考えだ。同社の売れ筋は、2000円台後半~3000円台の商品という。

 今年のボージョレは「夏以降に日照量に恵まれてブドウが成熟し、素晴らしい出来栄えが期待できる」(大手ワイン専門店)との見方が多い。

 ただ、日本の輸入量は減少傾向にある。ワイン大手のメルシャンによると、2015年の輸入量は前年比8%減の56万ケース(1ケースは750ミリリットル×12本換算)と、ピーク時の04年に比べ、ほぼ半減した。

 15年のワイン出荷量は2%伸び、市場全体は拡大している。だが、多様なワインを楽しむ人が増え、ボージョレの輸入量は今年も減少するとみられる。それでもボージョレは「ワインを飲むきっかけになる」(メルシャンの広報担当者)とし、各社が販売に力を入れている。