健康志向高まり「ロカボ食」注目 食品メーカーやコンビニ、相次ぎ投入
低糖質商品
適正な糖質量を摂取するためのメニュー「ロカボ食」への関心が高まっている。学会では、低カロリー食より低糖質食の方がダイエット効果が高いとする試験結果や、血糖値や血圧、脂質の改善が評価されている。こうした動きを背景に、食品メーカーやコンビニエンスストアが低糖質商品を相次いで投入するほか、神戸市では街を挙げてロカボメニューの普及を目指すプロジェクトが始まった。
ロカボ食は、通常は1食当たり90~100グラムとされる糖質量を20グラム以上40グラム以下にするなどして、1日130グラム以内に抑える食事法。北里研究所病院糖尿病センターの山田悟センター長が提唱し、広まってきた。「満腹まで食べられて、痩せられ、血糖、脂質が改善する」(山田氏)といい、消費者の健康志向の高まりに注目する食品メーカーなどが市場開拓に乗り出した。
モンテールは、シュークリームやエクレア、ロールケーキなどで低糖質の商品を販売。血糖値の上がりにくい甘味料の一つ、エリスリトールを採用したり、専用のカスタードを開発したりするなどして、通常商品と遜色ない味わいを目指した。同社は「市場ニーズはこれから伸びる」とみており、ロカボ食の普及に期待を寄せる。
森永乳業は10月から、製品1個当たりの糖質量が3.6グラム以下の「おいしい低糖質プリン」シリーズで、山田氏らの推奨を得てパッケージデザインをリニューアルした。同シリーズの3~7月の出荷金額は、前年同期比約4倍と好調だ。
カルビーは来年1月16日、主力シリアルブランド「フルグラ」で、従来製品と比べ糖質を25%減らした新商品を発売する。グラノーラの生地に大豆タンパクを使用し、1食(50グラム)当たりの糖質量を18.1グラムに抑えた。
大手コンビニのローソンは、糖質を抑えたブランパンやチョコレートケーキ、サラダなど、ラインアップを拡充している。
神戸市が後援して9月から始まった「ロカボ神戸プロジェクト」の参加店舗数は、60店(14日現在)まで広がっている。
富士経済によると、2016年の糖質オフ・ゼロ食品の市場規模は前年比7.7%増の約3431億円(見込み)。現状はアルコール飲料が中心だが、パンや麺類などでも数多くの商品が投入され、市場が拡大しているという。
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