AI英語学習システム、法人向け本格販売 コーリジャパン
□コーリジャパン アルナ・イェンソン代表取締役CEO
人工知能(AI)を活用した学習システムを開発・販売するコーリジャパンは、法人向けプログラムの本格販売を始めた。AIとクラウドを組み合わせた言語学習システム「cooori(コーリ)」は、受講者の習熟度や学習進度に応じて最適なプログラムを時間や場所、デバイスに制約されずに学べる。まずは日本人向け英語学習に特化して提供し、世界的に下位にある英会話力の向上につなげる。そこで開発者で工学博士のアルナ・イェンソン代表取締役CEOに今後の展開などを聞いた。
--コーリのセールスポイントは
「AIが顧客に最適なプログラムを提示するためストレスなく学習を継続できる。またクラウド型のためパソコンやタブレット、スマートフォンからいつでもどこでも、つまり通勤途中でも効率的に学習できる。忙しい社会人に最適で、1回15分のプログラムを1日3回、12週間継続することで基礎英語力を高められる。TOEICのスコア100点アップを約束しており、われわれの責任として返金保証制度もある」
--学習効率は
「TOEIC100点アップに必要な累積学習時間は225時間といわれるが、コーリでは44時間と約5倍のスピードで達成できる。コーリを使えば歯磨きと同じ1日3回、違和感なく学習でき、会話力に直結する基礎力を身に付け、『英会話をしよう』という自信と意欲につながる。英会話教室などに225時間通うのは体力的に持たないが、44時間なら継続して学習できる」
--コーリで目指すことは
「2015年の国際ビジネスコミュニケーション協会の調査で、日本のTOEIC平均スコアは513点と46カ国中39位だったことを知りショックを受けた。内需が縮小する中、日本企業はグローバル競争が避けられず、英語の運用能力向上が不可欠。韓国が670点で18位なので、20年までに680点超までスコアアップさせたい。コーリは講師がAIなので、昨今の英会話講師不足とは関係なく基礎力が向上。英語アレルギーがなくなり、グローバルで仕事ができるようになる」
--製品のラインアップは
「すでに法人向けに『TOEIC650点コース(470~550点の人向け)』を1人10万円で提供しているが、12月から『470点コース』が、来年3月から『800点コース』が加わる。これとは別に今月から『会話コース』を提供。来年3月に製品がそろうので来年度は50社への導入を目指す。18年度には150社まで増やし黒字転換を図る予定だ。一般向けにも参入したい」
--コーリを開発した理由は
「博士号取得のため来日したが、日本語習得に苦労した。上達のために思いつく限りのことを試したが、決定的な何かが欠けていたと気づき、AIによる言語学習システムの開発につながった。また日本の文部科学省の奨学金を受けて博士号をとったので、日本のために恩返しをしたいと考えていたこともあって、まずは日本人向けに提供することにした」
◇
【会社概要】コーリジャパン
▽本社=東京都港区麻布台1-4-3 エグゼクティブタワー麻布台902
▽設立=2015年3月
▽資本金=800万円
▽従業員=19人
▽事業内容=ソフトウエアの開発、インターネットなどを利用した言語教育サービス
◇
【プロフィル】Arnar Jensson
アイスランド大電気・コンピュータ工卒。2000年ディモン・ソフトウェア入社。03年東京工業大大学院情報理工学研究科に入り、09年博士課程修了。10年アイスランドでコーリを設立し最高経営責任者(CEO)。15年日本法人としてコーリジャパンを設立し代表取締役CEO。40歳。アイスランド・レイキャビク出身。
関連記事