アルフレックス/マガジントップ

ハザードマップ

 ■不正送金、詐害行為 経営姿勢に問題

 ▼アルフレックス アルフレックスは12月5日、京都地裁から破産開始決定を受けた。京都地裁の許可を得て直営ガソリンスタンド11店舗は営業を継続しており、入札などの形でスポンサーの選定を行っている。

 同社は「ベストプライス」の店舗名で全国にガソリンスタンドを運営し、高い価格競争力を背景に店舗数を拡大していた。

 しかし2014年2月、保有する不動産について、整理回収機構から仮差押の登記が表面化した。

 その後、整理回収機構から債権回収を免れるため、会社資金を海外の口座に不正に隠したとして、強制執行妨害の容疑で社長をはじめとする複数の役員が昨年10月に逮捕された。

 また、同年11月には、社長らに損害賠償を求め、整理回収機構から訴訟を起こされた裁判で敗訴となった。

 今年9月2日、保有不動産に設定されていた根抵当権(極度額8億円、債権者はカナダのレインボウ・ワン・インベストメント・リミテッド)は詐害行為取り消しを原因に抹消(代位者は整理回収機構)され、10月18日、整理回収機構から破産を申し立てられた。

 ▼マガジントップ マガジントップは11月2日、東京地裁から破産開始決定を受けた。

 同社は老舗の出版、雑誌企画編集業者。旅行とグルメ分野を得意とし、これまでに自社出版雑誌として「露天風呂・貸切風呂の宿」「一万円以下の宿」「源泉かけ流しの宿」「のんびりほこほこ温泉へ行こう」シリーズなどの発刊実績があった。近年は他社発刊の旅行、グルメ、インテリア関連雑誌、ムックなどの企画制作、請負が中心で、2015年11月期には売上高約1億2500万円をあげていた。

 しかし、今年9月に坂本文雄社長が急逝する事態が発生。借入金の返済負担も重荷となっていたなかで実質的に今後の事業継続が困難となった。このため、役員申し立てによる準自己破産を申請、今回の措置に至った。(東京商工リサーチ)

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【会社概要】アルフレックス

 ▽本社=京都市中京区

 ▽設立=2000年3月

 ▽資本金=40億8000万円

 ▽負債額=約163億4100万円

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【会社概要】マガジントップ

 ▽本社=東京都渋谷区

 ▽設立=1977年12月

 ▽資本金=1000万円

 ▽負債額=1億9527万円

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 〈チェックポイント〉

 アルフレックスは、低価格を武器に全国にガソリンスタンド網を構築し規模を拡大した。しかし、内実は厳しく整理回収機構との係争にも至っていた。海外への不正送金で役員も逮捕され、整理回収機構から破産を申し立てられた。負債の大半が遅延損害金という異例の事態だが、本来の経営姿勢はあったのか。

 マガジントップは旅行とグルメ本の出版で一時は人気を博し、自社発刊雑誌のシリーズも拡大した。だが、近年は他社雑誌の制作請負中心に軸足を移し独自色が薄くなっていた。そうした中、実権を掌握していた社長の死去で行き詰まった。権限の委譲など経営体制の構築が遅れていた側面もあるのではないか。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)