J.フロントの3~11月期は減収減益 大丸浦和パルコ店撤退へ

 

 J.フロントリテイリングと高島屋の百貨店大手2社が27日発表した2016年3~11月期連結決算は減収減益だった。衣料品販売が伸び悩んだほか、訪日外国人客(インバウンド)消費の鈍化も響いた。

 J.フロントの売上高は前年同期比5.9%減の7990億円。暖冬で秋冬物の販売が伸びず、免税売上高の減少なども響いた。営業利益は13.3%減の268億円、最終利益は12.7%減の161億円。通期の連結業績予想は据え置いた。

 またJ.フロントは、子会社の大丸松坂屋百貨店が運営する大丸浦和パルコ店の営業を来年7月末で終了し、撤退することも併せて発表した。浦和パルコの地下食品売り場で食の専門店として展開してきたが、営業赤字が続き、今後も黒字化が難しいと判断した。

 一方、高島屋の16年3~11月期決算は売上高が1.6%減の6587億円、営業利益は3.4%減の205億円、最終利益は18.6%減の132億円だった。

 個人消費の低迷で苦戦する百貨店業界だが、トランプ次期米大統領への期待で、足もとは円安株高基調となっており、「インバウンドや、富裕層向けで改善の兆しが出ている」(高島屋の村田善郎常務取締役)という。