新型CX-5は、マツダを支える「4番バッター」になれるか!?

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 2016年12月15日、新型マツダCX-5が発表されました。同日から予約を開始、発売は2017年2月2日からとなります。

 マツダの代表取締役 社長兼CEOの小飼雅道氏は、プレス向け発表会で「初代CX-5は今から約5年前、新世代商品の1番バッターとして、まさに社運をかけてグローバルに送り出しました」と切り出しました。

 初代CX-5は当初、グローバルで年間16万台の販売計画だったのが年々台数を増やし、昨年度は37万台を販売。現在では、マツダのグローバル販売の1/4を占めるマツダの基幹車種になっています。

 新先代商品群の1番バッターとして最初に登場し、4番バッターに成長したということでしょう。

 初代CX-5の成功により、マツダの社員全員が勇気をもらったそうです。

 「2番バッター、3番バッター、4番バッターがなんとかヒットを打ってくれたり、バントで出塁してくれたり、きちんと塁に出ることができました」と新商品群の手応えを強調。

 さらに、「打順は再び1番に戻り、ステージ2に向けた本格スタートをこの新型CX-5で切りたいと思います。ちょうど本日から広島工場に加えて、防府工場でもCX-3の生産を開始しました。このSUV車の生産能力増強により、新型CX-5はさらに生産を拡大し、年間約40万台の販売を計画しています」と語っています。

 成功した初代におごらず、先代オーナーからの多様な声を集め、愚直に技術開発を行ってきたという新型CX-5。「初代CX-5を大きく超える内外装のデザインをもち、運転することの楽しさ、ドライバーだけでなく同乗者を含めた快適性、静粛性、そして安全性能をさらに一段高いレベルに引き上げています」と締めくくっています。

 まだ新型CX-5には試乗できていないので、とくに注力されたという「走りの深化」に関しては分かりませんが、安全面を中心とした装備の充実ぶり、操作系のブラッシュアップなどを着実に行っています。

 初代CX-5からの買い替えはもちろん、輸入車も含めた新規ユーザーを惹きつけられるか、このあたりが成否を握っていそうです。

 (文/写真 塚田勝弘)