自動運転 DeNA、日産に乗り換え ZMPと提携解消、年内に実証実験
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は5日(日本時間6日)、米ラスベガスで講演し、ディー・エヌ・エー(DeNA)と組み、東京で無人運転技術の商業利用を目指す方針を表明した。DeNAはベンチャー企業ZMP(東京)との提携で、自動運転タクシーのサービスを2020年に開始することを目指してきたが、6日に同社との提携解消を発表。新しいパートナーの日産と、自動運転車両を使った旅客の運送や宅配などの交通サービス基盤を開発する。
ゴーン社長は、「首都圏および地方都市で技術活用の検証を含んだ実証実験を行う」と述べた。実験は年内に国家戦略特区で始める。日産が自動運転車両を提供し、DeNAはインターネットを使ったサービスの設計や連携する地方自治体との調整を行うという。
ZMPと合弁でロボットタクシー(東京)を設立し、準備を進めてきたDeNAにとっては、大きな方針転換だ。提携解消の理由は「運営方針の違い」。自社の自動運転技術にこだわるZMPと、幅広い技術を使ってサービスをつくりたいDeNAとの間で方向性が合わなくなったようだ。合弁会社や「ロボットタクシー」の商標の取り扱いは、両社が今後協議する。
大手自動車メーカーの日産と組むことによる新たなメリットもありそうだが、DeNAはZMPと神奈川県藤沢市で実証実験を行うなど、約1年半、サービス開発を進めてきたため、枠組みの変更による影響も懸念される。ロボットタクシーでは「20年に3000台」の自動運転車両を走らせる構想もあったが、DeNAは6日の広報資料で、「20年までにビジネスモデルなどを検証する」としており、トーンが弱まった印象も受ける。実験開始前に公表するとしている開発計画の具体的な内容が注目される。
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■日産とDeNAの自動運転への取り組み
・2015年1月
日産が、米航空宇宙局(NASA)と共同で自動運転技術の研究開発を進めると発表
・2015年5月
自動運転タクシーの運行を目指し、DeNAとZMPが合弁会社「ロボットタクシー」を設立
・2015年10月
小泉進次郎内閣府政務官(当時)が横浜スタジアムでの始球式にロボットタクシーの自動走行車両で登場
・2016年1月
日産と仏ルノーが、20年までに10種類以上の自動運転車両を発売する計画を公表
・2016年8月
日産が、ミニバン「セレナ」に高速道の1車線内で自動運転する機能を搭載して発売
・2016年8月
DeNAが仏ベンチャーとの提携による無人の自動走行シャトルバスを公園で運行開始
・2017年1月
日産とDeNAの連携、DeNAとZMPの提携解消が発表
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