最新の映像技術vs脱家電 ソニーとパナソニック、CES出展に違い

 
家電見本市「CES」でソニーが展示した、次世代パネル「有機EL」を採用した大型テレビ=米ラスベガス(共同)

 米ラスベガスで8日まで開催の家電見本市「CES」では、国内電機大手ソニーとパナソニックの出展内容の違いが鮮明になった。ソニーが得意の映像や音響技術を盛り込んだテレビなど個人向け製品を前面に押し出した一方で、パナソニックは企業向け製品を重視する「脱家電」を指向した。

 パナソニックの津賀一宏社長は6日(日本時間7日)、記者団の取材に応じ、企業向け事業に関し「北米がもっとも伸びしろが見込める」と述べ、北米地域を中心に強化する考えを示した。

 ソニーは次世代パネル「有機EL」を採用した大型テレビを大きく場所を取って配置した。スピーカーがなく画面を振動させて音を出す仕組みで、高木一郎執行役は「他社にまねできないデザインが実現した」と胸を張る。周囲の雑音を抑える機能付きの無線ヘッドホンや、仮想現実(VR)を利用したゲーム機なども展示し、家電好きの心をくすぐった。

 パナソニックは昨年と比べ家電の展示スペースを大幅に縮小。空いた場所には、スポーツスタジアムを模した観客席の窓ガラスに映像を投影し情報を提供する仕組みや、太陽光パネルの付いたバス停、リチウムイオン電池を積んだ電気自動車など企業向け製品や技術の出展が並んだ。

 津賀社長は米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズとの提携を自動運転などの分野で強化する考えも示した。(ラスベガス 共同)