現実世界で競争馬を育てる「リアルダビスタ」登場 「バイオハザード」最新作のアトラクションも

 
「ダービースタリオン」シリーズを手がけた薗部博之氏

 現実のリアル空間で楽しむ体験型ゲームが相次いでいる。ドワンゴ(東京都中央区)は、競馬シミュレーションゲームの元祖ともいえる「ダービースタリオン」を再現し、本物の馬を育ててレースで走らせる「リアルダービースタリオン」を今年2月からスタートさせる。一方、セガ・ライブクリエイション(東京都品川区)が昨年末に東京・お台場で始めた「BIOHAZARD~邪悪の館~」は、カプコンから1月26日に発売されるゲームソフト「バイオハザード7 レジデント イービル」の世界を実体験できるホラーアトラクションで、身に迫る恐怖を味わえると評判だ。

 「無茶なことをやりますねえ」。昨年12月に東京・六本木で開かれた「リアルダービースタリオン」の発表会。「ダービースタリオン」の生みの親でゲームクリエーターの薗部博之氏は、こう話して「リアルダービースタリオン」という企画を驚きながら称賛した。実際の競走馬を持つ馬主でもある薗部氏は、「自分もリアルダビスタをやっているんですが、産まれるかどうかも分からないところからやらなければならない。大変だと思います」と、今後の進展に興味を示した。

 「リアルダービースタリオン」ではまず、ニコニコ生放送を使ってユーザーに投票してもらい、そこで選ばれた繁殖牝馬をセリで買い付けて種付けする。そして、産まれた馬を育てて調教してレースで走らせる。競走馬の命名や走らせるレースも、ニコニコ生放送を通してユーザーと決めていく。デビュー戦は2020年の5月から7月ごろになる予定。これから3年半近く続く“プレー”を一喜一憂しながら進めることになる。

 ゲームの「ダービースタリオン」は、どこまでリアルに現実の競馬を模していても、結局はバーチャルな世界で馬を育てているだけ。だからといって本物の馬主になるには高額の資金が必要で、大勢が資金を出し合う一口馬主の制度を利用したとしても、数万円から多ければ数百万円といった費用がかかる。「リアルダービースタリオン」ではドワンゴが資金を出すため、ユーザーは繁殖牝馬を選び、種牡馬を選んで種付けし、受胎から出産、そして出走といった競走馬の育成に手軽に参加できる。

 予定では、今年の2月にも繁殖牝馬をセリで購入し、3月から来年3月までの間に受胎から出産へと向かわせる。繁殖牝馬の日頃の様子や産まれた競走馬の成長の様子をニコニコ生放送で配信して、競走馬の育成に参加している気分をより深く感じてもらう。競走馬の命名、出走するレースや騎手の選定などもユーザーに行ってもらう。

 繁殖牝馬の購入などにかかる費用は現時点では未定。購入するのは1頭だけ。ゲームと違って本物の競走馬をネット越しに育成するゲームとなるだけに、仔馬がなかなか産まれなかったり、産まれても育たなかったりするケースも考えられる。見守るファンが悲しい思いをする事態も想定されるが、それも含めて馬主になって競馬の世界に参加する気持ちを味わえる、かつてない競馬ゲームと言えそうだ。

 ドワンゴではほかに、今年5月ごろにセリ市場の生放送を行い、ユーザーの参加によって1頭の2歳馬を購入するイベントも実施する。こちらは7月にも大井競馬場の厩舎に所属してデビュー戦を飾る予定。まずはそこでの勝敗に一喜一憂できそうだ。

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 一方、人が消える事件が相次いで、得体の知れない何かがいると噂になった建物があった。いつしか「邪悪の館」と呼ばれるようになったその建物に探検サークルのメンバーとして潜入する。そんなストーリーを持つアトラクションが、東京・お台場の東京ジョイポリスに設置されたホラーアトラクション「BIOHAZARD~邪悪の館~」だ。

 参加者はサークルのリーダーに率いられる形で、真っ暗な廃屋の中をペンライトの明かりだけを頼り進んでいく。途中、ランプを点灯して住人だった人たちの姿を確認したり、発見されたビデオテープを再生して、過去に何が起こったかを見たりして恐怖感を高めていく。室内には血まみれになった人体が横たわり転がり、何か恐ろしげなものが詰められた袋も転がっていて驚かされる。通り抜けるために要なものを、入った部屋の中から探し回るといった謎解きの要素も楽しめる。

 真っ暗な中を進んでいく怖さに、何が出てくるか分からない怖さが重なって、たっぷりのスリルを味わえる。シリーズ最新作となるカプコンのゲーム「バイオハザード7 レジデント イービル」は、家庭用ゲーム機だけでなくプレイステーションVRにも対応しており、仮想の世界を進みながら恐怖を体験するプレーを楽しめる。こうした仮想の怖さと、「BIOHAZARD~邪悪の館~」で体験できる現実の怖さのどちらが上かを比べてみるのも面白そうだ。