プローバ 障害者に遊技機体験の場
ピックアップ広島県を中心にパチンコホールやレジャー施設などを運営するプローバグループ(広島市安佐南区)は昨年12月20日、広島市安佐南区の複合レジャー施設フィエラ・ディ・プローバで「障がい者ふれあいフェスティバル 2016」を開催した。スポーツ振興や障害者支援、地域環境保全などを手掛ける特定非営利活動法人フォルツァプローバ(同)の取り組みの一環。
同フェスティバルは、普段、パチンコ・パチスロなどの遊技機やゲーム機などに触れる機会の少ない障害を持つ人々に、さまざまな遊びを通じて笑顔になってもらいたいとの思いでスタート。全日本アミューズメント施設営業者協会連合会広島県本部協力のもと、1996年から毎年この時期に実施されている。
当日は、県内にある共同作業所全国連絡会広島県支部傘下の5つの作業所から約100人(引率者含む)が参加。あいさつに立ったフォルツァプローバの鈴木貴裕理事長は、地元の球団・広島カープやサッカーチーム・サンフレッチェ広島の活躍に触れつつ「スポーツは見るのも楽しいが、自身で体を動かすことでより楽しむことができる」と提言。「本日は皆さんにパチンコやボウリング、カラオケなどを通じて、しっかりと体を動かしていただき、スポーツ同様に楽しんでもらいたい」と語った。
オープニングセレモニー終了後、参加者は3チームに分かれ、4つの施設を巡回しながら、それぞれの遊びを満喫。パチンコでは、初めて遊技する人が大勢いるなか、ギミックの動きや映像に興味津々。終了後には「まだ遊技したい」「ドキドキワクワクした」などの声が聞かれた。
一方、広島県内のパチンコホールで構成する広島県遊技業協同組合(理事長・延川章喜氏)傘下の広島市遊技業防犯協力会広島南支部(支部長・野田啓之氏)は同月、広島市南区にある児童養護施設「似島学園」にクリスマスプレゼントとしてリュックサック21個を寄贈。これを受けて12月9日には学園から礼状と感謝状が贈られた。同支部では約20年前から10年間、似島学園に対してクリスマスケーキを届けてきたが、2004年からは施設側の希望にあわせてプレゼントを寄贈。ビデオデッキやステンレスボトル、バレーボールなど毎年贈り続けており、今後も継続して活動を行う意向にある。
パチンコホールは人々の生活に寄り添う大衆娯楽であり、地域密着型のサービス業。このような取り組みが全国各地で展開されるなか、地域コミュニティーを支える柱の一つとして機能し続けることが期待される。
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