小型ロボで天井裏点検 千葉工大、大成建設とシステム開発

 
天井裏を想定した狭いスペースを進む点検ロボット「CHERI」=東京都墨田区

 千葉工業大学は、大成建設と共同で小型ロボットを使った天井裏点検システムを開発した。配管や配線が複雑に入り組んだ空間でも効率的に点検作業ができる。東京電力福島第1原子力発電所で活躍しているロボットをベースに開発され、天井裏で走れるよう、重さ4.5キロと約10分の1に軽量化した。

 探査ロボットの大きさは全長35、幅25、高さ9センチ。専用のコントローラーを使って無線LAN(構内情報通信網)を介して動かす。本体と端部の計6本のベルトにより、約6.5センチの段差を乗り越え、約10センチのすき間もくぐり抜けられる。暗所でも撮影できる小型の高感度ビデオカメラを搭載し、ロボット本体から約30センチの高さまでカメラ本体を上げ下げできる。千葉工大の古田貴之・未来ロボット技術研究センター所長は「6畳間の天井なら約15分で点検が済む」と話す。

 1960年代に建てられた建築物の老朽化が進み「劣化診断や耐震診断などへのニーズが高まっている」(大成建設の上野純・技術センター建築技術開発部長)。一方、天井裏への人の立ち入りは難しく、配管の裏側など、死角部分では検査が十分できていなかった。

 商業施設などで実証実験を行い、数年後の実用化を目指す。