ICSパートナーズ、会計システム販促セミナー 中堅企業の意思決定が迅速に

 
サイアスは「意思決定のさらなる迅速化につながる」と語る峯瀧健司社長

 ICSパートナーズは戦略情報会計システム「OPEN21 SIAS(サイアス)」の販売促進を図るため、中堅企業向けの会計セミナーを展開する。2月から東京をはじめ全国5カ所で開催するのに加えて、実践に重点を置いたイベントも随時行っていく。英国の欧州連合(EU)強行離脱やトランプ米新政権の発足に伴い、中堅企業の経営者の間では景気の不透明感を懸念する声が強まっている。ICSパートナーズの峯瀧健司社長は「こうした経営環境の中では、意思決定のさらなる迅速化が求められる。サイアスがそれに寄与することをセミナーで訴求し、売り上げ増につなげていきたい」と話している。

 セミナーでは「『コックピット経営』、本格始動へ。」というテーマを掲げた。コックピット経営とは企業内システムから経営データを統合的に吸い上げて、経営者が分かりやすく情報を一覧できるようにして、分析すること。まるで航空機のコックピット(操縦席)にいるかのように全てのデータをコンピューターに表示し、迅速に意思決定を行えることが由来となっている。

 具体的には2月から3月にかけて東京、名古屋、大阪、福岡、札幌の順に開催。各エリアの顧客が発表する「ユーザー事例」や監査法人トーマツによる「魅せる業績管理!」と題した基調講演などで構成される。一連のセミナーの来場者は100人規模だが、これとは別に小規模タイプのイベントを順次開催していくことも計画している。

 サイアスは、会計情報に経営活動が網羅されている点に着目し開発したシステムで、昨年から販売を開始。各種データの一元化を図り、経営トップが投資の総額だけではなく、個別案件の具体的な額などを簡単に把握できるようにしたのが特徴だ。

 システムにはデータウエアハウス、アナライザー、ベーシックという3つの大きな機能を搭載。各取引の明細データなど経営に必要なあらゆる情報を一元管理するほか、会計情報の中から実際の行動計画につながる多次元の情報加工を行う。また、電子化された文書ファイルでの保存が認められる「e-文書法」にも効率的に対応できる。

 ICSパートナーズの中核商品である「OPEN21シリーズ」の主要ユーザーは上場・中堅企業で、高度なサービス体制を武器に累計で4300件の導入実績を誇る。

                   ◇

【会社概要】ICSパートナーズ

 ▽東京本社=東京都港区新橋6-1-11

 ▽創立=1980年11月

 ▽資本金=8900万円

 ▽従業員=137人

 ▽事業内容=会計システムの開発、販売、サポート、メンテナンス