大和ハウスと長谷工、湘南に大規模マンション IoT・AIで住人の健康支援

 
「(仮称)プレミスト湘南辻堂」の完成予想図

 大和ハウス工業と長谷工コーポレーションは25日、湘南エリアでは最大となる総戸数914戸の分譲マンション「(仮称)プレミスト湘南辻堂」(神奈川県藤沢市)を26日から着工すると発表した。入居者向けサービスとしてIoT(モノのインターネット)技術やAI(人工知能)を活用。大和ハウスグループのスポーツクラブNASが監修する運動メニューと連動させるなど健康支援を訴求する。

 NTTの社宅跡地を活用して事業を進め、2018年12月以降の完成を見込む。敷地面積は約3万5000平方メートルで、エアロバイクなどを備えたフィットネスジムやウオーキングコースを設置。計測データはリストバンド型のウエアラブルデバイスを通じてクラウドサーバーに集約し、AIを活用して解析。個人ごとに最適な運動メニューを提案し、スマートフォンで確認できるようにする。最多価格帯は5000万円台を予定している。

 不動産経済研究所によると、首都圏で16年に売り出されたマンション戸数は15年比11.6%減の3万5772戸。バブル崩壊直後の1992年に次ぐ低水準だった。17年についても「市場は株価と連動するためトランプ米大統領の政策が懸念材料」(大和ハウス東京本店マンション事業部の松岡康成部長)といった慎重な意見が目立つ。

 こうした中、引き続き堅調に推移するとみられるのが今回のような大型物件。一方、超都心部の物件も依然として人気が高く、大手デベロッパーの間で事業をめぐる動きが活発だ。

 野村不動産はここ数年、東京都中央区やその近接地での物件供給に注力。現在販売中の「プラウド銀座東」もその一つ。13階建てで10階以上の住戸はすべて、銀座周辺では珍しい100平方メートル以上とし、広い面積を希望する富裕層のニーズに応える。

 東急不動産は、超高級住宅街として知られる同千代田区番町で開発を進めてきた「ブランズ ザ・ハウス一番町」(56戸)を完成させた。平均価格帯が約3億円というブランズシリーズとして過去最高ながら、全戸完売した。「良質なエリアで品質に優れた物件は人気が高いことが改めて分かった」(渡辺史郎・マンション開発第二部課長補佐)としており、引き続き番町での事業化に力を入れていく。