東京ガス、LNGの安価調達へ新部門 価格競争は加わらず「対応難しい」

 
インタビューに応じる東京ガスの広瀬道明社長=東京都港区

 東京ガスの広瀬道明社長は、26日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)を安価で効率的に調達するため、4月に「原料・生産本部」を新設することを明らかにした。

 国内のLNG調達をめぐっては、東京電力ホールディングスの子会社と中部電力が共同出資する「JERA(ジェラ)」が先行しているが、広瀬氏は「(JERAに加えて)もう一つの中核になりたい」と述べた。

 原料・生産本部は原料調達部門やLNG基地などを統合し、約570人体制でLNGの調達、輸送から生産までを一貫して手掛ける。昨年4月に電力小売りの全面自由化が始まり、今年4月には都市ガス小売りの全面自由化を控える。広瀬氏は「自由化の時代になるとLNGをいかに安く調達するかが大きな競争条件となる」と狙いを説明した。

 今月中に発表予定のガス料金の新プランについては、「(都市ガスを販売する)日本瓦斯が当社より10%下げると言っている。価格で対応するのは難しい」と述べ、価格競争には加わらない考えを示した。

 東ガスは2017年度後半に米国からシェールガスの輸入を開始するほか、米国内の資源開発にも参画するなど米国事業を強化している。シェールガス・オイルなど化石燃料の推進を訴えるトランプ政権について、広瀬氏は「米国内の資源を有効活用する方針を出しており、非常にビジネスチャンスはある」と前向きな考えを示した。