「ペッパー」小中学校に無償貸与 プログラミング教育を来年度から加速

 

 ソフトバンクグループは、2020年から小中学校で必修化が検討されているプログラミング教育に人型ロボット「ペッパー」を活用する取り組みを、来年度から本格化させる。昨年、一部の小学校などで試験的に実施したが、来年度は、全国17自治体の公立小中学校282校、特別支援学校や学級の障害児向けに無償でペッパーを貸し出す。

 プログラミング教育ではペッパーにしゃべらせたい言葉や、手を挙げるなどの動作をパソコンのプログラムに入力することでペッパーがそのとおりに作動する。パソコンの画面上でプログラムが作動する教育と異なり生徒たちの目の前でペッパーが作動するため、「目に見える形でわかるので、子供たちのやる気を高める」(ソフトバンクグループの池田昌人グループマネージャー)という。プログラムが複雑だとうまく動かないときもあり、失敗と成功を繰り返して、生徒たちの問題解決能力の向上も図れる。

 25日に都内で会見した宮内謙副社長は「ペッパーのプログラムはわかりやすく感動を与えられる。教育のパラダイムシフトを起こしたい」と語る。今回、ペッパーとともにパソコンやネットワークも無料で貸し出し、小学4年~中学3年まで約9万1000人の児童生徒が約2000台のペッパーでプログラムを学ぶ。

 対象自治体の一つ、東京都町田市の小学4年の女児は「未来のための勉強を必修になる前にできるのはすごくうれしい。かわいいペッパーが学校に来るのが楽しみ」と話した。

 ソフトバンクグループは既に今年度から、CSR(企業の社会的責任)活動としてペッパーのプログラミング教育を実施している。昨年6月に京都市の立命館小で行ったほか、8月には東京大先端科学技術研究センター(東京都目黒区)で、文字の読み書きなどの学習障害をもつ児童生徒19人を対象に行った。

 これまでは、CSR活動として行ってきたが、池田グループマネージャーは「プログラミング事業をどういう形で実施できるか、事業化なのか社会貢献なのかを含めて改めて発表したい」としている。