「パチンコ・パチスロ奨学金」発足
ピックアップ全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連、理事長・阿部恭久氏)は20日、東京都港区の第一ホテル東京で1月定例全国理事会を開催した。会の席上、阿部理事長は「pp奨学金」(パチンコ・パチスロ奨学金、以下pp奨学金)という事業が昨年12月からスタートし、2月26日には設立式典・レセプションを予定していることを伝えるとともに、全国の理事に向けて同取り組みに理解と協力を呼びかけた。阿部理事長は「pp奨学金」準備委員会の副委員長を務める。
同奨学金の説明に立った阿部理事長は、パチンコ・パチスロファンの善意をもって奨学金制度を作ろうというパチンコホール経営者・有志の取り組みがあり、その有志の一人が日本遊技関連事業協会第5代会長を務めた元愛知県遊技業協同組合理事長の深谷友尋氏であると紹介。同氏を委員長として、「pp奨学金」設立の準備が整ったと経緯を語った。
また、「pp奨学金」については「お客さまの善意(端玉)をパチンコホールが取り次ぎ、協賛するという奨学金制度」と説明するとともに、貸与型の奨学金は返済が滞り、自己破産するしかないといった実情がクローズアップされていることを指摘。政府も返済義務のない給付型の制度づくりに動いている背景に触れつつ、「パチンコホール経営者の一人として十数年前から業界版の給付型奨学金制度が創出できないか試行錯誤してきたが、実現の道筋が立たない状況が続いてきた」と自身の取り組みを振り返った。しかしながら「社会福祉法人であるさぽうと21の設立25周年記念事業として、パチンコ・パチスロファンと学生をつなぐ架け橋の役割をパチンコホールが務めるpp奨学金を実現することができた」と報告。この取り組みが社会的課題の解決と、社会におけるパチンコ・パチスロ業界の存在意義の強化の一助となることを願った。
「pp奨学金」は、日本と特別の縁のある外国出身者を中心に生活支援を行ってきたさぽうと21の25周年を記念し、パチンコ・パチスロ愛好者の善意を通して、業界有志の支援により設立の準備が進められている給付型奨学金。日本国内の学校に通う、経済的に恵まれない18歳以上の学生の進学や就学を支援していくことを目的とし、浄財は同法人を通じて、「pp奨学金」委員会によって選ばれた給付生に返済の義務なく支給される。給付生の募集は今年9月からスタート、2018年2月に奨学生を決定することにしている。
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