郵便局や書店がPC教室に! アイティ技能協会が展開 シニア集客で相乗効果

 
パソコン市民IT講座を開く「ここから書房駒込店」=東京都北区

 日本アイティ技能普及協会(東京都文京区)は、住宅街にある郵便局や書店、美容室の空きスペースを活用したパソコン教室を展開する。教室には60代の女性を中心としたアクティブシニア層が集うことから、本業にも集客面で相乗効果をもたらすことをアピール。全国規模で需要を掘り起こしていく。「ネットショッピングを楽しみたい」といった理由で、パソコン教室は60代の習いごとで圧倒的な人気を誇る。現在は直営28カ所、FC(フランチャイズチェーン)100カ所で事業を展開しているが、今回の新たな取り組みによって2018年末にはそれぞれ100カ所、200カ所まで増やす計画だ。

 同社はグループ会社のオーキッド(埼玉県草加市)と共同で、「パソコン市民IT講座」という名称によって教室を展開している。すでに「ここから書房駒込店」(東京都北区)、ビューティサロン西田(同葛飾区)、横浜池辺郵便局(横浜市都筑区)に開設。ここから書房には視覚障害者が運営する手もみ専門店やカフェが併設されており、地域のコミュニティースポットとして再活性化を果たしている。ビューティサロン西田は美容室の客席を1席だけに減らし、空いたスペースを活用。美容室としての生き残りと収益向上の両立を目指す。

 パソコン市民IT講座の標準モデルは5席で月間の生徒数は80人。従業員は社員1人とパートタイマーで売上高は月額100万円となっている。

 授業は教材再生と生徒用という2台のパソコンを活用した個別学習方式で、インストラクターが立ち会う。利用者は平均年齢60歳で女性が7割を占め、月平均6回通っているという。

 また、通常のパソコン教室と異なり、一定の技能を習得した後に先生と一緒に楽しみながら進めていく講座を多数用意している。具体的には家族や友達との旅行写真やペットの生育記録などを持ち寄り、アルバム・DVDを作成する「思い出めぐり講座」などを実施しており、「コミュニケーションの場としても人気を集めている」(日本アイティ技能普及協会の松野公一社長)という。