協同乳業が新乳飲料開発 腸内で水素ガスを効率産出

 
協同乳業が発売する「ミルクde水素」

 協同乳業は、腸内で水素ガスを効率的に産出できる乳飲料「ミルク de 水素」を開発し、13日から発売する。

 医学界では、水素ガスが体を酸化させる活性酸素と付着して除去する性質があり、抗酸化作用や治療として使える可能性について研究が進められている。同社は、牛乳に含まれる乳糖が大腸で腸内細菌に利用されると水素ガスが産出されることに着目。慶応大医学部の坪田一男教授との共同研究により、「誰でも長時間、たくさんの水素ガスを産出する」ことのできる新商品を開発した。

 牛乳の場合、小腸で乳糖を消化・吸収したり、大腸で生息する腸内細菌が乳糖を利用できなかったりすると、水素ガスを産出できないという。

 共同研究では、乳糖に、難消化性のガラクトオリゴ糖とマルチトール、グルコマンナンを組み合わせることで、90%以上の人の体内で水素ガス濃度が増加していることを確認した。ミルク de 水素と水素水、成分無調整牛乳について、呼気中の水素濃度を比較したところ、ミルク de 水素の濃度が最も高かった。

 ミルク de 水素は容量200ミリリットルの紙パック入りで、希望小売価格は200円(税別)。同社は2017年度に5億円の売り上げ目標を掲げている。

 水素ガスの研究をめぐっては、救命救急医療現場で治療効果を発揮する可能性を示しており、慶応大に「水素ガス治療開発センター」が設立され、水素医療機器の薬事承認を目指している。

 坪田教授によると、水素ガスが角膜の活性酸素の産出を抑制したり、心血管に対して抗酸化作用を示している可能性が示唆されたりしている。