電力3社が原発で技術協力協定

 

 東京電力ホールディングスと中部電力、北陸電力の3社は7日、原発の安全性向上に関する技術協力を進める協定を結んだと発表した。3社はいずれも改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)原子炉を保有しており、運転員の訓練や技術的な情報共有などを進める。

 地域的にも隣接していることから、災害などによる事故時の技術者派遣などでも協力する。

 原子炉の種類をめぐっては、加圧水型軽水炉(PWR)を保有する北海道、関西、四国、九州の各電力も昨年、技術協力の協定を締結している。

 このほか、北陸電、関電、中国電力、四国電、九州電は事故時の対応や廃炉の協力で協定を結んでいる。東電と東北電力は事故対応で協力することを決めており、原発での大手電力間の連携が進んでいる。