米国系製薬会社を厳重注意処分

 

 日本製薬工業協会は23日、製造販売する医薬品に関する患者の死亡事例の報告を怠ったとして、米国系の製薬企業セルジーン(東京)を厳重注意処分にしたと発表した。厚生労働省が14日、法令違反に当たるとして業務改善命令を出したことを踏まえて決めた。厳重注意は製薬協の処分の中では一番軽い。製薬協は「これまでのいろいろな事例や会社からの報告を踏まえ、判断した」としている。セルジーンは2010年以降、血液がん治療薬など3製品を服用した患者のうち、原因が特定できない海外の死亡事例4573件の報告を怠ったという。