金属労協3月末 賃上げ額、中小が大手を逆転 統計開始以来初
2017春闘自動車や電機など主要製造業の産業別労働組合で構成する金属労協は4日、3月末時点での春闘回答状況を発表した。給与水準を一律に引き上げるベースアップ(ベア)などの賃上げ額で、中小組合が大手組合を上回った。連合や金属労協が強調してきた「底上げ春闘」を体現した回答状況になっている。
金属労協は昨年の春闘で、3月末時点の中間回答が、中小の賃上げ額は大手を上回ったと発表したが、実際には大手の方が中小を上回っていたと4月下旬に修正した。このため今回の中間回答は、1995年の統計開始以来初めて、中小が大手を逆転したことになる。
今春闘は、3月末時点で1370組合が回答を引き出し、全体の月額平均賃上げ額は1195円と、4年連続の賃上げとなった。組合の規模別でみると、組合員1000人以上の大手組合が1126円、300~999人の中堅で1107円に対し、299人以下の中小組合が1268円となり、最も大きな賃上げ額を獲得した。
この結果について金属労協の相原康伸議長は「中小企業の経営者にとっては、人手不足の中で賃上げを実施せざるを得ない状況が強まっている。歴史的にも大きな意義を持つ春闘になったのではないか」と評価した。
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