みずほ銀、書類を電子的共有 ブロックチェーン 6月から貿易取引で活用

 

 みずほ銀行は26日、ネットワークで結んだ複数のコンピューターが取引を記録する「ブロックチェーン」と呼ばれる先端技術を6月から実際の貿易に関する取引で活用すると発表した。必要書類のやり取りにかかる時間の短縮や、事務費用の削減が期待できるという。

 ブロックチェーンは仮想通貨の中心的な技術で、銀行業界では活用に向けた実証実験が進んでいる。

 みずほ銀によると、金融機関が実際の取引で利用するのは珍しく、日本IBMなどと連携し、技術導入の効果と課題を検証する。

 輸出入業者や銀行など貿易取引の関係者間で郵送によって受け渡していた書類を、ブロックチェーンの導入で電子的に共有できるようになる。これまでは数日かかっていた書類のやり取りが、数時間に短縮できる見込みという。