中国系米自動車部品のKSSがタカタ再建へ2000億円出資

 

 エアバッグのリコール(回収・無償修理)問題で経営が悪化しているタカタに対し、中国企業傘下の米自動車部品会社キー・セーフティー・システムズ(KSS)が2000億円規模の出資を検討していることが27日、分かった。

 タカタの経営再建策をめぐっては、シートベルトやチャイルドシートなど健全事業を新会社に切り離し、スポンサーの出資を受けて再生を目指す案で最終調整が進んでいる。スポンサーにはKSSが選定される見通し。タカタと、取引先の自動車メーカーは詰めの協議を急ぎ、5月中にも再建策で合意したい考え。タカタ製エアバッグのリコール費用は1兆円規模に上る見通しで、自動車メーカーがいったん負担している。メーカーはタカタが法的整理に踏み切るのを前提に、巨額の債権放棄に応じ費用のほとんどを負担する姿勢を示している。

 新会社はKSSからの支援を受けて自動車メーカーへの製品供給を続け、再生を目指す。