SB孫社長また魅せた! サウジで世界最大ファンド設立発表 IT投資に10兆円超
決算説明会で質問に答えるソフトバンクグループの孫正義社長=10日、東京都中央区(菊本和人撮影)
ソフトバンクグループは20日、先端技術を持つ世界のIT関連企業に投資する投資ファンドの設立を発表した。5年間で930億ドル(約10兆3千億円)の出資を取りつけており、年内に1千億ドル(約11兆1千億円)で運用を始める。
世界最大規模のファンドとなる見通しで、成長が期待される人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)など最先端技術への投資額で世界最大となる可能性がある。
ファンドは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で、孫正義社長が、大口出資者のサウジアラビア政府と、同国で最終合意した。主な出資者は、サウジの政府系ファンドとソフトバンクのほか、アブダビ政府系のムバダラ開発公社▽米アップル▽米半導体大手クアルコム▽台湾の受託製造サービス大手、鴻海(ホンハイ)精密工業▽シャープ-など。
280億ドル(約3兆1千億円)を出資するソフトバンクと10億ドル(約1100億円)を出資するシャープ以外、出資額の内訳は公表していない。
これまでソフトバンクは積極的なМ&A(企業の合併・買収)戦略で急成長してきたが、有利子負債が膨らむなど財務面の負荷も指摘されてきた。
ファンドの運営開始後は、1億ドル以上の投資に関しては原則、ファンドから行う。財務体質の改善と大規模出資を両立させる戦略だ。
孫社長は今月の決算会見で、「超知性(人間の能力をはるかに超えた人工知能)の誕生により、全てのビジネスが再定義される」と改めて強調。その商機をとらえることがファンド設立の目的で、「ソフトバンクはファンドによって進化する」と話した。
ソフトバンクが社運を賭けるファンドの運用や出資先に関心が集まるとともに、巨艦ファンドがAIやIoTへ与える影響も注目されそうだ。
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