東芝、秋ごろにも臨時株主総会を検討 定時の決算報告困難

 

 経営再建中の東芝が、臨時株主総会を秋ごろにも開催する方向で検討に入ったことが23日、分かった。監査法人との意見対立で、2017年3月期決算を6月下旬の定時総会で報告することが困難なため。決算を含む有価証券報告書の提出も見通しが立たず、上場維持への道筋は不透明さがいっそう増しそうだ。

 東芝は米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の原発事業をめぐる巨額損失の認識時期をめぐって、PwCあらた監査法人と意見が対立しており、17年3月期決算を正式発表できていない。

 決算は定時総会の報告事項とするのが一般的だが、監査法人による適正意見がない場合は決議事項となる。東芝は独自に算出した決算見通しで決議を得ることも検討したが、信頼性に欠け株主の理解を得られないと判断したとみられる。

 決算報告を先送りした場合、定時総会は電力事業の分社化の承認が主な内容となりそうだ。綱川智社長が15日の記者会見で「最善を尽くす」としていた有価証券報告書も法定期限の6月末から遅れる可能性が高い。

 東芝は不正会計問題の発覚で15年3月期決算も同年6月の定時総会までに確定できず、9月に臨時総会を開催している。

 東芝は今月、17年3月期連結決算の最終損益が過去最悪の9500億円の赤字になるなどとする決算見通しを、監査法人の承認を得ないまま異例の公表に踏み切った。