「ICT活用、医師の作業を効率化」フィリップス堤浩幸社長

トップは語る

 ■フィリップスエレクトロニクスジャパン社長・堤浩幸さん(54)

 --3月に社長に就任した

 「創業126周年を迎えたフィリップスは電球から始まって、カセットレコーダー、CDといった画期的な製品を提供するなどイノベーションを続けてきた。今後は、ICT(情報通信技術)を活用して人々の健康な生活を実現する『ヘルステック企業』として、ナンバーワンになるのが使命だ。2年前には米国の医療機器メーカーのボルケーノを傘下に収めている。2025年までに全世界で年間30億人の生活を向上させるという目標がある」

 --日本法人トップとしてできることは

 「フィリップスにとって、日本は国・地域別で世界4番目に大きい重要な市場だ。日本人の社長として市場をよく知っているという強みがあり、日本に貢献したいという思いもある。日本の医療現場は、技術について先進的な考えを持つ医師が多い一方で、人手不足という課題もある。ICTで医療全体を最適化していきたい」

 --具体的には

 「3月に、虚血性心疾患などをカテーテル治療する際などに使用できる血管撮影装置『Azurion(アズリオン)』を発売した。さまざまな医療機器から得られる情報を1つのパネルの画面に表示することができるなど医師の作業を効率化させ、患者の負担も減らすことができる」

 --社内でも健康重視の「働き方改革」を進めている

 「東京・品川の本社ビルでは各自の机がなくても、どこでもパソコンを使い、会議を行えるなどオープンオフィス化を6月末に完了する。営業担当者が運転する社用車には、衝突被害軽減ブレーキを搭載した車種を標準採用し、事故リスクなどを低減する。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査も社用車を運転する全社員約1000人に実施し、快適に働ける環境をつくっていきたい」

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【プロフィル】堤浩幸

 つつみ・ひろゆき 慶大理工卒。1985年NEC入社。シスコシステムズ副社長、サムスン電子ジャパン最高経営責任者(CEO)を経て、2016年11月フィリップスエレクトロニクスジャパン副社長に就任。17年3月から現職。甲府市出身。