東芝、エネファームの販売終了

 

 東芝は14日、都市ガスを利用して電気とお湯をつくる家庭用燃料電池「エネファーム」の製造と販売を7月末に終了すると発表した。事業の採算が悪化しているため撤退する。既に販売したエネファームのメンテナンスは今後も継続する。東芝は2009年にエネファームを発売した。14年度には、売上高がピークの210億円だったが、15年度には営業損益が赤字に転落。16年度も赤字の見込みという。製品の小型化や開発コスト削減といった他社との競争で、収益力が低下したとみられる。

 エネファームは、東芝やパナソニックのほか、アイシン精機が製造し、東京ガスや大阪ガスなどの都市ガス会社が、家庭や住宅メーカーに販売している。