ヤフー エンジニアら社員比率5割に引き上げ

トップは語る

 □ヤフー社長・宮坂学さん(49)

 --(膨大なデータの収集・分析が成長を牽引(けんいん)する)「データドリブン企業」になると宣言した

 「『ビッグデータ』から『マルチビッグデータ』という大きな転換がある。これまでは、ヤフーニュースなら、ニュースのデータを使って『この記事もどうですか』と薦めていた。これからは、ショッピングやオークション、検索、決済のデータも使って、ニュースでレコメンデーション(推薦)する。こうした相互作用、クロスユースが大事だ。これができれば、今まで以上に精度が上がっていくはずだ」

 --地方創生に向けた取り組みは

 「ヤフーの事業では、広告主の6割が首都圏以外の企業で、サービス自体のローカル性が強い。事業をしっかりと行えば、小規模な出店者や広告主にも、直接的に貢献できる。一方で、地方でIT人材が不足していることを痛感しており、お世話になっている地域では、子供向けのプログラミング教室や、Eコマース(電子商取引)をする際に、効果的な手法を伝える活動などをしている」

 --社内の人材活用をどう進める

 「社員のうちの約4割をエンジニア・デザイナーが占めているが、この比率を5割に引き上げたい。質を維持したまま増やすには、これまで十分に採用できていなかった女性やLGBT(性的少数者)、外国人の方に、ヤフーは働きやすい会社であると知っていただく環境づくりが重要だ」

 --9月に5回目の自転車イベント「ツール・ド・東北」を宮城県で開催する

 「インターネットのメディア企業として、今までなかったもので、一時の流行ではなく、続いていく何かを生み出す義務があるという思いを持っている」

【プロフィル】宮坂学

 みやさか・まなぶ 同志社大経済卒、1991年ユー・ピー・ユー入社。97年ヤフー入社。メディア事業部事業部長、最高経営責任者などを経て、2012年6月から現職。兼任してきたソフトバンクグループ取締役は6月下旬に退任し、事業会社ソフトバンクの取締役に就任予定。山口県出身。