高品質のオーダースーツが2万5000円で買える理由 オンリー(PR)

 
店舗では採寸用のジャケット、ゲージ服を着て測る=オンリー日比谷店(東京都千代田区)

 紳士服業界のイノベーター、中西浩一会長兼社長が率いるオンリーが、一着2万5000円(先着2000名様限定1人1着限り1万8000円)の高品質オーダースーツを注文できる「MinimalOrder(ミニマルオーダー)」を今月、開始した。店舗で採寸を頼むだけでなく、特製採寸メジャーで胸回りなどを測って自宅からPC・スマートフォンで注文できる気軽さが魅力だ。いまや紳士服専門店だけでなくカジュアル衣料ブランドまでが価格を抑えたオーダースーツを販売しているが、なぜオンリーは低価格と高品質を両立できたのか。

MinimalOrder(ミニマルオーダー)公式サイト(https://ec.only.co.jp/minimalorder/)

「正直価格」を支えるキーワードは「シンプル」

 オンリーはミニマルオーダーについて、公式サイトで「これ(2万5000円)が製造原価に基づいた適正価格です」と表明している。中西氏の「正直な価格でスーツを売りたい」という信念が反映された言葉だろう。それを実現させた裏には、あらゆる面でシンプルさを追求し、コストを最小限(ミニマル)にしていく姿勢があった。

 ミニマルオーダーは、体型に合うスーツを作るというオーダーメイドの基本に重点を置くのが特徴だ。採寸を済ませたら生地を32種類の中から選び、裾仕上げのスタイルをシングルかダブルに決める。モデルはシャープな印象を与えるマンハッタンモデル で、裏地やボタンなどはオンリーが生地に合わせてセレクト。「オーダースーツの世界は奥深く、オプションだけで高額になってしまうこともあります」(PR担当)。そこでオーダースーツ初心者も安心して注文できるシンプルな商品が求められたという。

 もうひとつの特徴は完成したスーツが届くまでに約2カ月かかるという点だ。6月に注文すると、8月に届くのは秋冬シーズンの新作ということになる。一方、オンリーが販売している従来のオーダースーツの納期は約2週間で、価格は3万8000円から。この時間差こそリーズナブルな価格と高品質を両立させる秘密なのだ。

 オンリーの狙いは、早期に注文を受け、計画的に仕入れをすることで在庫コストを発生させないことにある。さらに紡績、生地の共同開発、縫製までを一貫して行う工場を持つメーカーと提携し流通コストを大幅にカット。生産体制のシンプル化で限界までコストを削減した。

 実は、この生産体制のルーツにはオンリーが以前から展開しているキャンペーンがあった。

 国内の工場は毎年1~2月と7~8月に閑散期を迎える。オンリーはそこに目をつけた。早めに注文を受け、2カ月の納期に同意してもらえば、工場稼働の無駄をなくせる上に通常価格の一部をお客様に還元できる。そうして生まれた「早割」キャンペーンは、計画的に注文すれば2割 お得になると好評を博した。

 「ビジネスパーソンにとってスーツは絶対必要なもの。とは言え、多くのお客様が計画的な購入に同意してくださったことは私達にとっても驚きでした」(PR担当)。この早割を、閑散期だけでなく年間を通して注文できるメニューに発展させられないか。そう考えたオンリーにコストの壁が立ちはだかった。コストダウンのために中国の工場で製造する方針だったが、どこもオーダースーツの生産に積極的ではなかったのだ。既製品を大量生産するほうが安定した収益を見込める、というのが理由だった。

 だがベトナムなどの東南アジアが“第二の世界の工場”として頭角を現すと情勢が変わり、競争力を高めて攻めの姿勢に転じたいというメーカーが現れた。年間2万着の縫製を手掛けオンリーのものづくりを支える「オンリーファクトリー」のトップである白波久 氏が自ら中国に赴き、効率的にオーダースーツを生産する全体的な流れと縫製技術の指導を徹底させたという。そうして中西氏が「私の半世紀の“スーツ屋”としての集大成」というミニマルオーダーの仕組みが誕生した。

公式サイトで予約して店舗で採寸

 ではシンプルを極めたミニマルオーダーはどのように注文すればいいのか。皇居外苑を望むオンリー日比谷店(東京都千代田区)で実際に採寸してもらった。

 目盛りが書かれたベルトを巻いて正確なウエストサイズを測ると、店長の中田雅也さんがぴったりの採寸用パンツを持ってきてくれる。

 「ワンクッション(裾が靴の甲にかかることで足首あたりにできる折れ目)がでる裾丈でいかがでしょうか」。採寸しながらプロの意見を聞けるのが何よりのメリットだ。さらに、「ウエストと体型を見ればサイズは分かります」と肩幅を測ることなくジャストサイズの採寸用ジャケット、ゲージ服を持ってきてくれた。身長と肩幅のバランスが合っていないと言われる身としては、流石は専門家だと驚かされた。

 ジャケットのボタンを閉めて拳ひとつ分のゆとりがあるか確認し、腕を下ろしたときにシャツの袖が1センチ出るよう袖丈を整える。すべての採寸を終えると約10分しか経っていなかった。スーツの生地はウール100%の生地を中心に、自宅で洗えるものなど32種類。柄は無地、ストライプ、チェックの選択肢がある。ゆっくり選び、手持ちのスマートフォンか店舗のタブレット端末から注文したとしても30分とかからないだろう。週末は店舗が混むそうなので平日の昼休みに足を運ぶのもいいかもしれない。公式サイトでは来店予約を受け付けている。

特製採寸メジャーを用いて自宅で採寸

 店に行く時間的な余裕がない、または店舗が近くにないビジネスマンには自己採寸がおすすめだ。せっかくオーダースーツを作るのに正確に測れるか不安だという人を、インターネット動画とオンリーが送ってくれる特製採寸メジャーがサポートしてくれる。

 例えば胸回りを測るときは、メジャーが脇の下を通って地面に平行になるように巻き、先端の金具を2センチメートルごとに空けられた穴に入れる。メジャーが身体にソフトにフィットし、ずれ落ちないくらいが最適サイズというわけだ。

 採寸は袖丈の左右を含めて8回。公式サイトでは、動画を見ながら採寸し、数値を入力したら次のステップに進む流れになっているので慣れていない人でも安心だ。

 ミニマルオーダーでは、既にある型紙を調整して仕立てるパターンオーダーを基本としている。スーツ作りには個人個人に合わせて一から型紙を作る方式もあるが、オンリーは「体型に合わせながらも全体的なシルエットの美しさを追求するパターンオーダー」でスーツを作る独自システムを作り上げた。その一部を具体的に言えば、用意しているサイズのパターンは国内最多クラスの84通りで、袖丈と着丈の長さを組み合わせると日本人の体型をほぼ網羅できるという。

 「これまで、オーダースーツというと、価格やオプションの多さ、あるいは店の雰囲気などから一部の人のものという印象がありましたが、この数年で気軽に、カスタマイズした自分だけの一着をお求めになる傾向が出てきたようです。体型に合った美しいオーダースーツを着ていると周りからの印象も良く、その自信がビジネスにも良い影響を与えるとも思います。私達はこれからも付加価値が高いスーツを通して、仕事を頑張る人を応援したいと思います」(PR担当)

 受け取ってから3カ月間は補正1回、あるいは返品を保証。オーダースーツの初心者も、自己採寸が初めての人も不安なく注文できるのは嬉しい。自分のためだけに作られた一着が、誰にも真似できない仕事を生み出す心強い味方になってくれるかもしれない。

【会社概要】オンリー

 ▽本社=京都市下京区松原通烏丸西入ル玉津島町303番地

 ▽設立=1976年6月22日

 ▽資本金=10億7985万円

 ▽従業員=279人(2016年8月末、パート、アルバイトを除く)

 ▽事業内容=自社プライベートブランド商品の企画、制作、販売。紳士服・婦人服・雑貨の販売。

(提供 株式会社オンリー)