経営ゲームで評価、優良中小との出会い創出 19年卒就活マッチング開始
2018年春卒業予定の学生の採用面接は今月1日の解禁からほぼ同時にヤマ場を迎え、優秀な人材確保のために企業が採用を前倒しする傾向が目立つ。これに伴って、就職活動のスタートも早期化しており、すでに19年春卒の学生が動き始めている。
経営ゲームで評価
企業の新卒採用を支援するリアライブ(東京都港区)は今月から、19年卒生と企業のマッチングイベントの開催を始めた。新入社員の3割が入社3年以内に辞める状況が続く中、同社は「入社3年後のミスマッチをなくす」を経営理念に掲げる。
柳田将司社長はミスマッチが起こる背景について、ネット検索すればすぐに答えが分かる時代に育ち、考える力が弱い学生が、自分自身や社会について理解が乏しいままに就活を進めてしまう点を指摘する。同社のイベントでは、学生が自己の特性や企業について理解を深められるコンテンツを盛り込む。
同社の「JobTryout(ジョブトライアウト)」は、企業6社合同で学生50人ほどが参加する合同説明会。企業が自社についてプレゼンするだけでなく、学生が4人ほどのチームに分かれて会社経営を疑似体験するような「ビジネスゲーム」に取り組むのが特長だ。ゲームでの行動は参加企業の採用担当者が評価し学生にフィードバックする。
学生は思考力や行動力など強みを知ることができるほか、経済や企業の仕組みについて理解を深められる。大手就活サイトでは埋もれがちな優良な中小企業との出会いにもつながる。
企業にとっては、周りよりも早く動き始める主体性や能動性のある学生に直接接触できる機会だ。また、同イベントでは当日まで参加企業が明かされないため、企業名につられるような大手志向の学生の割合が下がる。
ビジネスゲームで好成績を挙げた学生のみを集めたイベントも開催しており、企業は効率良く優秀な人材にアプローチできる。17日には現在の3年生向けに夏期インターンシップ選考イベントが開催され、200人近い学生が集まった。
VBや中小を支援
3月から会社説明会、6月から選考活動を解禁する経団連の指針を受け、説明会から採用までの期間が短くなったため、企業は選考に十分な数の学生を集めることが難しくなっている。大手志向が強まる中、認知度の低いベンチャーや中小企業は特に苦戦を強いられる。
こうした企業を支援するために、3月より前に企業と学生が出会う場所を作るのがリアライブの狙いだ。認知度が低くても優良で学生にとって魅力の高い企業をそろえ、マッチング率を上げる。柳田社長は「3月以前の合同説明会の開催回数ではナンバー1」を自負しており、参加企業は「イベントを通じ100人の学生に出会えば、1~1.5人が内定承諾に結びつく」という。今年はジョブトライアウトを含むマッチングイベントを約300回開催する計画だ。
「企業は3月にみんなが就活を始めるから動くというような学生を求めていない。マッチングイベントの参加学生も開催時期が早いほど優秀で高学歴の学生が集まる」(柳田社長)とし、ミスマッチをなくすためには企業も学生も取り組みを早期化することを啓蒙(けいもう)している。
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【会社概要】リアライブ
▽本社=東京都港区六本木1-7-27 全特六本木ビルWEST棟7階
▽設立=2012年4月
▽資本金=1000万円
▽従業員=42人
▽事業内容=企業コンサルティングやイベント、メディア運営などによる新卒採用支援
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