日本工作機械工業会 IoTや新技術活用のスピードアップ

インタビュー

 □日本工作機械工業会会長・飯村幸生さん(61)

 --5月31日付で会長に就任した

 「日本の工作機械は世界の中で高いプレゼンスを持つ。これからの日本や世界の経済が伸びていくための有効な方向付けを考えていきたい。世界経済が大きな転換点を迎える中での会長就任で、身震いする思いだ」

 --3Dプリンターメーカーに会員の門戸を広げた

 「3Dプリンターと工作機械の技術をどう融合させるかが課題。少子高齢化の中でロボットと工作機械の融合も進む。融合を通じて、どれだけ生産性を上げられるかが問われている」

 --業界を取り巻く課題は多岐にわたる

 「課題は4つ。まず競争力の問題。特に新興国の技術での追い上げもあり、どう優位性を保つかが問われる。2点目はIoT(モノのインターネット)の活用、3点目は新技術の活用、4点目はロボットとの組み合わせによる生産性の向上。課題の解決には万能薬はないが、解決の方向性の一つとして、2012年6月に『工作機械産業ビジョン2020』を出し、大きな方向性を示した」

 --ビジョンの評価は

 「取り組むスピードを上げるべきだと思う。産業連携に関しては、花木義麿前会長が15年7月に加工システム研究開発機構を立ち上げ、省エネ型の工作機械の開発に取り組んでいる。ただ、今年3月に経済産業省が提示した『コネクテッド・インダストリーズ』を踏まえていない」

 --どう解決していくのか

 「幅広い分野の専門家を交えて議論する必要がある。これまでは加工技術に焦点があたりがちだったが、人工知能(AI)や制御など、他の要素技術と結びつけることで、どんなイノベーションが起こせるのかといった視点での戦略が求められている」

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【プロフィル】飯村幸生

 いいむら・ゆきお 同志社大工卒。1980年東芝機械入社、2006年取締役、08年技術統括部長、09年社長、17年4月会長。5月31日付で日本工作機械工業会会長に就く。静岡県出身。