無線「荷札」で医療機器管理 帝人が聖路加病院に納入
帝人は6日、無線通信を使って医療機器を管理するシステムを聖路加国際病院(東京都中央区)に納め、経営改善に効果を上げたと発表した。
個体識別用無線通信タグ(荷札)を貼った機器を、アンテナ機能を備えた特殊シート上に置いて保管する仕組み。
持ち出されるとシートが反応し情報を送るため、機器の使用状況をひと目で把握でき、どの保管場所に余った機器があるかも分かる。
このため看護師が保管場所に出向く回数を85%減らせたほか、集めた情報を分析した結果、1900万円分の余剰機器を削減できることも分かったという。
帝人は今回と同様のシステムを2011年から展開している。受注実績はまだほとんどないが、今後も大規模病院中心に顧客を開拓し、20年度には関連で20億円以上を売り上げたい考えだ。
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