ウシオ電機、エンタメ統括会社設立 傘下3社で売上高300億円目指す

 
3社の技術が融合したイオンモール新小松の大型LEDビジョン=石川県小松市

 ウシオ電機は照明と映像、音響を中心としたエンターテインメント事業を強化する。グループ会社のウシオライティング(東京都中央区)、マックスレイ(大阪市城東区)、ジーベックス(東京都中央区)を傘下に置く統括会社「ウシオエンターテインメントホールディングス」(同区)を4月に設立したのを契機に、3社間の連携を一段と推進。総合的なソリューション提案に力を入れるほか、新製品やサービスの開発を積極的に進めていく。現在3社の売上高は合計約180億円だが、相乗効果によって2020年代初頭には300億円台を目指す。

 ウシオ電機は半導体製造装置のステッパー(縮小投影型露光装置)用光源など、産業用分野で高い実績を誇る。一方、ウシオライティングは店舗やホテル向けのLED(発光ダイオード)や映像・照明機器、マックスレイは商業施設を対象としたデザイン性の高い装飾照明などを製造販売している。また、ジーベックスは映画館機材の販売事業を手がけているため、「ウシオ電機と3社の間では、同じ光関連製品を扱っていてもユーザーがかなり異なり、ウシオグループであることを一から説明する必要があった」(ウシオライティングの椿隆二郎社長)。

 今回、統括会社を設置することで3社が一つのグループとなり、顧客の理解も進むようになった。ジーベックスの傳法谷彰計(あきかず)社長は「照明演出の分野など市場が広がった。非常に相乗効果が大きい」と話す。

 従来難しかった人材交流にも着手。ウシオライティングの開発スタッフの一部をマックスレイの拠点に再配置するなど、商品開発力の強化を図っている。

 LEDの普及に伴いホテルや商業施設の分野では、空間の特徴を際立たせ、より美しく演出するというニーズが高まっている。こうした動きに呼応するためには、デジタルサイネージ(電子看板)と照明をいかにうまく連動させられるかが重要な役割を果たす。椿社長は「トータルで提案できるところこそが、ビジネスチャンスは大」と強調する。すでに引き合いが相次いでいるといい、さらなる攻勢をかけていく。