NTT東日本 光回線新サービス育成、ITビジネス開拓

トップは語る

 □NTT東日本社長・山村雅之さん(64)

 --前期まで3年連続の最高益と業績は好調だ

 「光回線などの設備投資がピークを過ぎたうえ、コラボ(卸販売)で経費も減った。生産性向上運動への取り組みも効果が出てきた。ただ、合理化は限界に近づいており、今後は利益水準をどの程度維持できるかが課題だ。1100万超の光回線の利用者向けのサービスを育成し、『電話の延長』からITを使ったビジネスの世界を開きたい。パブリッククラウドに安全に接続できるシリーズなどを増やしている」

 --1日に法人営業部とオフィス営業部を統合し、ビジネスイノベーション部を設置した

 「大口の法人向けに単品SI(システム構築)を担当するところと、通信機器などを売る部署はビジネスモデルが違うので組織を分けていた。しかし、実際は支店や子会社を通して本社のニーズをとらえる機会があることがわかり、統合した方がいいと考えた」

 --光回線「フレッツ光」の需要見通しは

 「前期は純増数で30万の計画だったが、最終的には51万まで伸びた。しかし、4、5月は前年を大きく下回っている。どのくらいマーケットに新規需要が残っているのかはわからない状況だ」

 --携帯各社が光回線とスマートフォンのセット販売での割引額の大きさを問題視している

 「これは、われわれが卸した後の料金の問題だ。卸と小売り料金との差が大きければわれわれの問題だが、そこに何か指摘されているということはない」

 --IoT(モノのインターネット)の事業展開は

 「中堅・中小企業向けに『かんたんIoT』というコンセプトでやっている。トマトの収穫量を予測したり、夜間などにウシの転倒に気づかずに死なせてしまうことを防止する仕組みなど、農業分野も有望だ」

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【プロフィル】山村雅之

 やまむら・まさゆき 東工大大学院理工学研究科電気工学専攻修士課程修了。1978年日本電信電話公社(現NTT)入社。NTT中期経営戦略推進室担当部長、NTT東日本取締役東京支店長、同社常務ネットワーク事業推進本部長などを経て、2012年6月から現職。東京都出身。