ユーピーエフ、顧客情報の適切管理指南 「Pマーク取得」一貫支援を強化

 
定期的に情報交換するUPF所属のコンサルタントら。日々の出来事や指摘内容を議論し、サービスの質の向上を目指す

 多くの企業で営業力の強化が課題となっているが、顧客に適切な提案を行う顧客関係管理(CRM)などを活用した営業戦略立案が必要不可欠となっている一方で、個人情報の流出が相次ぎ、顧客情報管理に対する社会的要請も強まっている。こうした中、セキュリティーコンサルティング会社のユーピーエフ(UPF、東京都千代田区)は、「セキュリティーコンシェルジュ」を目指して、顧客情報の適切な管理を支援するサービスである「プライバシーマーク(Pマーク)」の取得支援を強化している。

 Pマークは、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が実施している個人情報保護の認定サービス。システムや仕組み、従業員に対する教育など、一定の体制を整えることで、Pマークの使用が認められる。

 しかし、中堅・中小企業がこのマークを使用したくても、なかなか体制を整えられないケースが多い。

 UPFは、Pマーク取得や更新を目指す企業に対し、仕組みづくりやマニュアルづくりを指南。セミナーなども開催し、従業員に対する教育研修もサポートする。現地審査対策のほか、申請についても指導するなど、Pマーク取得に向けた一貫したサービスを特徴としている。

 料金は、簡易サポートコースの場合で45万円前後から。取得支援で補助金を用意する自治体も多いことから、こうした外的な支援の活用もくまなく案内する。

 すでに1000社のPマークの取得や更新を手掛けてきた同社には、ノウハウの蓄積が多いほか、「Pマークの審査員がコンサルタントとして在籍しているという点も強み」(仲手川啓UPF代表取締役)だ。

 Pマークは現在、国内で約1万5000社が取得しているという。UPFでは、「われわれがPマーク取得の支援企業数でシェアを拡大すればするほど、多くの事例や改善例、企業ごとの問題点などの情報が集まる。当然コンサルティングレベルは向上する。こうした実績を強みに、過半数の更新需要を獲得したい」(同)としている。

 UPFは、デジタル化が進む時代の流れの中で、より強力に個人情報の安全を守り、クライアント企業の信用を高めるため、スケールメリットを生かした効率化やローコスト化、レベルアップを進めていく考えだ。

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【会社概要】ユーピーエフ

 ▽本社=東京都千代田区神田佐久間町3-9 第三田中ビル2階

 ▽設立=2003年5月

 ▽資本金=1000万円

 ▽従業員=21人(契約社員含む)

 ▽事業内容=プライバシーマークやISO27001(ISMS)の総合支援事業、社員研修事業