京都銀行の地方創生の取り組み(3)
フロントランナー 地域金融■量産化に向けたパートナー紹介も
京都銀行が参画する「MBC shisaku ファンド」の投資対象は、「Darma Tech Labs(ダルマテックラボ)」が行うものづくりベンチャー支援事業「Makers Boot Camp(メーカーズブートキャンプ:略称MBC)」が支援するハードウエアスタートアップ企業だ。
近年は3Dプリンターやクラウドファンディングの普及を背景に、ハードウエア分野・ものづくりのベンチャー企業が世界中で誕生している。しかし、多くの企業が試作品から量産化に移行する際の「量産化試作の壁」に直面した。そこで、ダルマテックラボの牧野成将代表取締役は量産化試作をはじめとするベンチャー企業の課題解決を目指し、ハードウエアの基礎教育・量産化試作の開発支援・マーケティングを支援するプログラム「MBC」を立ち上げたのだという。
MBCでは、部品加工や装置開発を行う50社以上が加盟し、オール京都体制で「京都を試作の集積地」にするために設立された一般社団法人「京都試作ネット」などの協力も得ながら量産化をサポートしている。
京都試作ネットが行っているのは、インターネットを通じて試作品の受注や提案・製作を行うプラットホーム事業。全国のメーカーから寄せられる試作品にまつわる相談に対し、最も適した加盟企業が多様な試作支援サービスを提供する。
このサービスは大手メーカーの評価も高く、ものづくりベンチャーのニーズにもマッチしている。だがベンチャー企業は資金に余裕がなく、京都試作ネットでは資金回収の懸念から受注をためらう部分があった。この壁をクリアするためにファンドを設立した牧野社長の熱意に強く共感したのが京都銀行というわけだ。
京都銀行では、MBCが支援するものづくりベンチャー企業に対し、ハンズオン支援や量産化に関わるパートナーの紹介などにも積極的に協力していく意向。ベンチャー支援を通じた地方創生の推進により一層力を入れる。
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(編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp
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