応援メークやグッズでアピール スポーツチーム・団体など 女性ファン拡大

 
資生堂のイベントブースでメークをしてもらうファンの女性(右)=7月17日、千葉市のZOZOマリンスタジアム

 スポーツ観戦する女性ファンの拡大を狙ってチームや団体、企業が創意工夫を重ねている。プロ野球広島を熱烈に応援する「カープ女子」を念頭に、男性だけでなく新たなファンの掘り起こしに懸命だ。一時のブームにとどまらず、いかに定着させられるかが課題だ。

 勝利の女神

 「ここまではっきり描くときれいに見えますよ」「汗を抑えるようにしましょう」

 千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZO(ゾゾ)マリンスタジアム(千葉市)で7月17日午後、資生堂が設けたイベントブースでスタッフが試合の応援に向けたメークの仕方を女性客にアドバイス、目を際立たせるアイライナーでチームを象徴する「M」を目元に描き込んだ。

 資生堂がプロ野球パ・リーグ6球団と組んだ応援企画の一環。女性化粧品の販売などで培った資生堂の顧客対応のノウハウを生かし、各チームに合わせた「勝利の女神」メークを提案している。

 資生堂は今シーズン、6チームの球場に化粧ブースを常設。観客は備えてある化粧品でメークを楽しめる。パ・リーグの女性用観戦サイトでメーク方法の動画も見られる。資生堂にとっても商品アピールの機会になる。

 この日、マリンスタジアムのブースには約560人が訪れ逆転勝利を後押しした。東京都の20代会社員、合津直子さんは「きれいにして好きな選手を応援できるのがうれしい」と笑顔で話した。

 日常使える

 2016年9月にスタートしたプロバスケットボール男子Bリーグは初シーズン、220万人以上の観客を集め、その約半数が女性客だった。

 「敵味方を超えて同じ競技を楽しめる連帯感があり、初めてでも溶け込みやすい。バスケットボールは女性の競技者が多いことも後押しになった」(関係者)という。

 女性に関心を持ってもらえるよう工夫。シーズン半ばからは吸水性の高いタオル、後ろ姿がかわいい格好のTシャツといった日常使える観戦グッズを投入した。写真共有アプリ「インスタグラム」にも投稿、PRしている。

 担当者は「見た目の良い記念品を求める男性に対して、女性には普段から使える機能性もないと興味を持ってもらえない」と指摘、今後もニーズに合わせた商品を企画していく考えだ。

【用語解説】スポーツ観戦女子

 野球や相撲、サッカーなどの会場に積極的に足を運び応援する女性客。「カープ女子」は「2014ユーキャン新語・流行語大賞」で入賞した。