アスタリール、「デジタル疲労」対策で拡販 主力商品を機能性表示食品に

 
「アスタビータe」

 富士化学工業傘下のアスタリール(東京都港区)は、主力商品「アスタビータe」を機能性表示食品としてリニューアルし、自社のオンラインショップで販売を始めた。原料のアスタキサンチンについて、デスクワークと運動の組み合わせによって生じる一過性の疲労感を軽減する機能性を確認。スマートフォンを中心としたデジタル機器の使用に伴う複合的な「デジタルライフ疲労」対策として積極展開していく。60粒入りで、価格は4373円。

 アスタキサンチンは、ヘマトコッカス藻を原料とした抽出物で、脳機能の改善、美肌作用、健康増進などの有効性を示す研究報告がある。

 疲労の原因については、精神疲労と肉体疲労に分類され、従来の健康補助食品はそれぞれの疲労感を軽減する効用がうたわれている。同社は、頭も身体もよく使うオフィスで働く人の疲れに焦点を当て、2つの原因による疲労感を軽減する成分としてアスタキサンチンを活用することにした。

 機能性を確認する臨床試験では、健常な20~64歳の男女39人を対象に2カ月かけて実施。2グループに分けてアスタビータeと偽薬をそれぞれ飲用してもらった後、クレペリン検査と自転車こぎの負荷を与え、疲労感の強弱を調べた。その結果、身体の軽快さや気分、イライラの感じ方、集中力などで、いずれもアスタビータeを飲用したグループの方が良好な結果を得た。