パナ、太陽電池の生産 滋賀工場終了へ
パナソニックは8日までに、滋賀工場(大津市)での太陽電池の生産を2018年3月末に終了すると発表した。マレーシアの工場に生産を移管する。従業員約60人は国内の他工場などグループ内で配置転換し、雇用は維持する方針。
国内の太陽光発電の買い取り価格低迷による需要の落ち込みや、海外との競争激化が響き、太陽光関連事業は17年3月期に営業赤字に転落。拠点の再編を迫られた。生産終了後の工場の活用については閉鎖も含め今後検討する。
一方で、セルと呼ばれる太陽電池の基幹部品は利益率が高く、海外で需要の伸びが見込めるとして販売を強化する。太陽電池事業をめぐっては、京セラやシャープも相次いで生産体制を縮小するなど、電機メーカー各社の苦戦が続いている。
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