シャープ「COCORO+」ブランド発表

家電Watch
「CEATECJAPAN2017」のシャープのブース=千葉市の幕張メッセ

 ■AIとIoTで快適生活サポート

 シャープは、千葉市の幕張メッセで3~6日に開催された家電・IT(情報技術)機器総合展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2017」で、「AIoTワールド」と「8Kワールド」をテーマに、新たな商品やサービスを披露した。

 AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせた各種AIoTクラウド関連サービスを「COCORO+(ココロプラス)」ブランドに統合することを発表。家電やIT機器に「ココロ」をプラスし、道具からパートナーに変えていく“人に寄り添う”サービスブランドの総称としており、AIoT関連の再編と強化を図るという。

 ◆地域別の使い方提案

 同社ブース内の「AIoTワールド」ステージでは、同社が近い将来に実現を目指す「人に寄り添い、人と社会をココロでつなぐスマートライフ」を紹介。参考展示された音声対話型エージェント「ホームアシスタント」や、クラウドにつながったエアコン、冷蔵庫などを通じて、家の中のIoT機器が住む人の好みやライフスタイルを学習し、最適なサービスを提供する未来を描いている。

 9月に発売されたばかりのAIoT空気清浄機「KI-HX75」も展示した。無線LAN搭載によりスマートフォンと連携でき、アプリから屋内外の空気状態の確認、フィルターの最適な交換時期の目安を知らせてくれる点が特徴。AIにより運転状況を学習し、家庭ごとに最適なモードで運転するという。

 アプリは、エアコンとも連携可能で、各室に置いた空気清浄機やエアコンの運転状況を一元管理。今後は、日本気象協会と提携し、各家庭のエアコンや空気清浄機から得られる冷暖房の運転ログデータと気温データを基に、地域ごとの運転傾向を指数化するサービスなども検討している。

 例えば、関西よりも関東の方が暖房を使い始めるのが遅いなどの傾向も分かるようになるという。このほか、エアコンを使い始める適切なタイミングを知らせてくれるサービスも検討し、「寒いときは無理しないで暖房してくださいね」などメッセージを送り、居住地域に合わせた家電の使い方を提案する。

 「COCORO+」ブランドへの統合により、既存サービスも改称。シャープの会員サービス「SHARP i CLUB」は「COCORO MEMBERS(ココロメンバーズ)」に、電子書籍サービス「GALAPAGOS STORE」は「COCORO BOOKS(ココロブックス)」に改称される。既存の調理家電向け「COCORO KITCHEN」、AIoT空調機器向け「COCORO AIR」も引き続き展開し、これらサービスの総称が「COCORO+」となる。

 ◆健康に導く「噛み方」

 展示会では、開発中のサービスとして、食事中の“噛(か)み方”をチェックするヘルスケアツール「bitescan(バイトスキャン)」も公開した。食事の際に耳に掛けるだけで咀嚼(そしゃく)回数やスピードを計測し、クラウド・AIと連携して正しい噛み方を提案する。

 近年は、1回の食事で咀嚼する回数が昭和初期と比較して減少しているとされる。同社は噛む行為に着目し、計測できる機器を開発することで、健康的な生活を提案する。

 一般的に、正しい噛み方を身に付けることで、唾液の分泌量や、脳への血液量の増加を促進し、歯の病気や肥満予防につなげられるという。また、噛む回数を増やすことで、顔や顎の筋肉が鍛えられ、しわやたるみの防止などにも効果があるとしている。咀嚼スピードや食事時間も計測できるため、日々の食事の意識改革につながりそうだ。

 このほか、発売済みの野球専用ウエアラブル端末「funband(ファンバンド)」や、老化原因となる「AGEs(エージーイー)」の体内蓄積レベルを測定できる機器「AGEsセンサ RQ-1201J-SET」なども展示。funbandは、野球以外の分野でも活用可能で、アイドルグループ専用モデルなども検討しているという。アイドルが会員制交流サイトに投稿するとfunbandに通知され、リアルタイムでチェックできる。なお、発売は未定としている。

 さらに、テーマパークのゲスト向けや、ホテルなど従業員向けの開発も進めている。テーマパークでは、funbandを装着することで各アトラクションの待ち時間を把握したり、ゲスト情報に合わせて“おすすめルート”を案内する機能を搭載。従業員向けでは、顧客がチェックインすると通知されるなど、業務連絡を共有して作業効率を向上する使い方を想定する。(インプレスウオッチ)