ゲーム感覚で「商用車」を楽しく学ぶ 神奈川・藤沢の「いすゞプラザ」
バスやトラックなど、人々の暮らしに役立つ「商用車」を主に製造する「いすゞ自動車」の藤沢工場。同工場がある神奈川県藤沢市の「いすゞプラザ」では、そんな“はたらくくるま”の歴史や仕組みを楽しく学ぶことができるという。
受け付けを終えると、まず迎えてくれるのが、最初期の国産トラック「ウーズレーCP型」だ。90年以上前の車体だが、ぴかぴかに整備されていて「今もちゃんと走ります」と、古賀英明副館長。館内の車は、どんなに古いものも全て動く状態を保っている。
80周年を記念して
見どころは架空の街「いすゞ市」の1日を、45台の動くミニカーで表現した巨大ジオラマだ。朝にはごみ収集車が住宅街を巡り、火災が起きれば消防車や救急車が駆けつけ、深夜も軌道兼用車が線路の点検を行う。
目まぐるしく動く車の姿に、何げない日々がたくさんの車によって支えられていることを実感する。続くフロアには、本物のバスやトラックがずらりと並ぶ。普段は目にすることのない陸上自衛隊のトラックにも自由に乗り込むことができる。
運転席に座ってハンドルを握れば、気分はプロのドライバーだ。得意気な表情で手を振る男の子に、母親がカメラを向けていた。
いすゞ自動車の創業は大正5(1916)年。東京石川島造船所(現在のIHI)と、機械メーカーの東京瓦斯電気工業が自動車製造を企画したのがきっかけで、昭和12年には直接の前身となる東京自動車工業が設立された。創立80周年を記念して、今年4月に、いすゞプラザがオープンした。
グッズの販売も
社名の由来は伊勢神宮を流れる五十鈴川で、初代の社章は「いすゞ」の3文字が波のデザインで囲まれていたことから「さざなみマーク」などと呼ばれた。プラザのおみやげコーナーでは、このマークをあしらった前掛けやキーホルダーなどのグッズを販売している。
運ぶ物や目的に応じて、さまざまな形や性能が求められる商用車ならではの車づくりについて、映像や模型で学べるコーナーも子供たちに大人気だ。客の要望に合わせてトラックをデザインしたり、部品を素早く正確に組み立てたりと、作業工程をゲーム感覚で体験できる。
平日は事前予約制、土曜と祝日は自由見学可。日曜休館。詳細はいすゞプラザ(神奈川県藤沢市土棚8)のホームページ(http://www.isuzu.co.jp/plaza/)。
いすゞ自動車 東京都品川区南大井6の26の1に本社を置く。資本金約406億円(平成29年3月末現在)で従業員数は連結で約3万3600人、単独で約8千人(同)。売上高は連結で約1兆9500億円、単独で約1兆円(同月期)。主要製品は、大型・中型・小型トラック、バス、自動車用ディーゼルエンジン、産業用ディーゼルエンジンなど。
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