【ハザードマップ】ジャパンライフ/翼システム

 
※画像はイメージです(Getty Images)

 ■債権者の破産申し立てで清算進む

 ▼ジャパンライフ ジャパンライフは債権者から破産を申し立てられ2月9日、東京地裁から保全管理命令が下りた。同社は昨年12月26日に銀行取引停止処分を受け、事実上倒産していた。

 磁気治療器や化粧品などの販売を手掛け、1985年2月期の売上高は1509億円に上った。だが、同時期に豊田商事の「マルチまがい商法」が社会問題化し、事業を縮小。2001年4月には東京国税局から所有不動産の差押を受けた。

 その後、再び事業を拡大し、16年3月期は売上高248億5360万円を計上したが、16年12月、17年3月と立て続けに消費者庁から預託法や特定商取引法違反で行政処分を受けた。さらに消費者庁から3度目、4度目の行政処分を受け、これに前後して本社不動産を売却し、山口ひろみ社長は代表取締役を辞任した。

 銀行取引停止処分後も、同社幹部は「倒産していない」と事業再開の意欲を示していたが、今年1月20日には全国の弁護士20人が「全国ジャパンライフ被害弁護団連絡会」を立ち上げ、「債権者破産の申し立てを視野に入れている」としていた。

 ▼翼システム 翼システムは2月6日、東京地裁から破産開始決定を受けた。

 同社はパソコンによる自動車部品検索システムの開発を主力に、全国の自動車部品販売業者、自動車整備工場など自動車関連業界に事業基盤を築いていた。また、子会社で旧「カーコンビニ倶楽部」の運営も行い、ピークとなる2003年3月期には売上高約564億9900万円を計上した。

 しかし、巨額の負債を抱え、1999年1月に道川研一社長が脱税で逮捕起訴されるなど経営陣の不祥事なども重なり、信用は失墜していた。12年3月期の売上高は約1億5300万円にとどまり、13年末には実質的に事業を停止。昨年10月に債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。

 現在の「カーコンビニ倶楽部」事業は別の会社で運営が継続されている。

【会社概要】ジャパンライフ

 ▽本社=東京都千代田区

 ▽設立=1975年3月

 ▽資本金=4億7640万円

 ▽負債額=2405億円

【会社概要】翼システム

 ▽本社=東京都江東区

 ▽設立=1973年12月

 ▽資本金=8000万円

 ▽負債額=約61億円

 〈チェックポイント〉

 ジャパンライフは銀行取引停止処分を受けた後も事業継続を表明する一方、数千人に及ぶ被害者の一部から破産を申し立てられた。今後は裁判所の判断に委ねられる。配当が滞り、高齢者など多数に被害を出している現状で、会員に対してはなお「事業継続に問題ない」とする主張に、説得力は感じられない。

 翼システムは「カーコンビニ倶楽部」で一世を風靡(ふうび)したが、無理なフランチャイズチェーン戦略があだとなった。代表の脱税事件やノンバンクによる過剰融資が取り沙汰されるなど、多くの問題を内包したまま数年前に主要事業を他社へ譲渡した。同社自体は表舞台から姿を消し、債権者からの破産申し立てで清算が進むことになった。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)