スマホなど修理関連の「あいりぺ」 技術平準化で登録技師大幅増
所有から利用へ-。近年、消費の形が大きく変化している。「自動車を購入するのではなく、使用するときだけ借りる」といった消費スタイルの広がりだ。いわゆる「シェアリングエコノミー」と呼ばれるこの動きは、リユース(中古)市場などの活性化にもつながっている。
米アップルの携帯端末iPhone(アイフォーン)の修理関連ビジネスからスタートしたベンチャー企業「あいりぺ」も、こうした社会のトレンドを背景に業容を拡大してきた。
「最近では、アイフォーン以外のスマートフォンやタブレット端末にも対象を広げている。今後は携帯型ゲーム機などにも対応していきたい」と語るのは、あいりペを創業した河合晴輝社長だ。
あいりぺは、同社のサイト「irepairs」上でアイフォーンなどの修理を受け付け、職場やカフェなど顧客が指定する場所に出張して作業をする。しかし、厳密にはあいりぺが出張修理サービス事業を展開しているわけではない。
「われわれは修理を希望する顧客と修理技術者をマッチングするためのプラットホームを運営している」(河合社長)
というのも修理技術者は基本的には、あいりぺのスタッフではなく、あいりぺに登録している技術者たちだ。同社では、この修理技術者のことを「iKeeper」(あいキーパー)と名付けた。現在、全国で約40人が活動している。
同社は、この「iKeeper」を増やすため活動も始めている。一般社団法人リペアエコノミー協会は、その活動の中心となる存在だ。「業界の信頼性や認知度の向上、修理技術の平準化などは、個別企業ではなく(業界団体としての)協会で取り組んていく」(同)ことにしている。
協会では、会員を募った上で修理ガイドの整備、部品や工具の提供などのほか、将来の修理技術者資格づくりも模索している。修理の講習会も開催する計画だ。
一方で、修理の楽しさを一般に広く伝える取り組み「リペアカフェ」なども開催。小型電子機器の修理文化を根付かせたい考えだ。
「スマホの修理は、講習などを受ければだれでも簡単にできるようになる。この技術でちょっとしたアルバイトをする、といったこともできる」という河合社長は、修理技術者「iKeeper」を今年度中にも300人程度にまで増やそうとしている。
リユース市場の拡大で修理需要は拡大が見込まれる。半面、日本でも副業を認める企業が増えてきた。スマホ修理はこの副業にちょうどいいとも。時代の変化が、新たなビジネスに拡大の機会をもたらしている。
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【会社概要】あいりぺ
▽本社=東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE502
▽設立=2014年11月
▽資本金=5490万円
▽事業内容=インターネットを使った中古パソコンやスマートフォンなどの買取、販売、修理。インターネット通信サービスの仲介など
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