涼しい屋内で「熱中」! 特撮、アニメ、アイドルとふれ合えるイベント続々
夏の暑さが気にならない屋内で、人気のキャラクターやアイドルとふれ合えるイベントが東京都内の各所で開かれている。池袋のサンシャインシティでは「ウルトラマンフェスティバル2018」が8月27日まで開催中。お台場の東京ジョイポリスでは5人組男性アイドルグループ「A.B.C-Z」とコラボレーションしてデジタルライブを上演し、ファンを集めている。「機動戦士ガンダム」シリーズや公開中の長編アニメーション映画「未来のミライ」に関するイベントもあって、好きなキャラクターに涼しい場所で熱中できる。
1587体! ウルトラ兄弟や怪獣が勢ぞろい
その数1587体。今年の「ウルトラマンフェスティバル2018」の特徴は、ウルトラ兄弟たちと怪獣・星人軍団が会場内にかつてない規模で並んでいることだ。中でも「大決戦! 超巨大フォトスポット」にはウルトラ兄弟や怪獣が勢ぞろい。「ウルトラマンフェスティバル2018」の公式サポーターを務めているお笑いコンビ、爆笑問題の太田光さんから、「これだけいるとかえって気持ち悪い」といった冗談が出るくらい、充実した展示となっている。
「巨大バトルジオラマ」もファンの心をつかみそうな展示。ウルトラマンジードと奇機械怪獣デアボリックのバトルシーンなど、さまざまなウルトラマンたちの戦いがリアルに造形された街並みの上で繰り広げられて、特撮の現場にいるような気にさせてくれる。爆笑問題の田中裕二さんは、川の上を横切る鉄橋の向こうでウルトラマンと怪獣が戦っているシーンを挙げ、絶好の撮影スポットとして勧めていた。
毎回、ウルトラヒーローたちと怪獣との迫力たっぷりのバトルを見せてくれる「ウルトラライブステージ」は、8月6日まで「Brother~勇者たちの絆~」、8月7日の休業日を挟んだ8月8日から27日まで「時代を染めろ! 伝説のウルトラ兄弟」を上演する。「Brother~勇者たちの絆~」では、ウルトラマンジードをはじめさまざまなウルトラマンたちが登場し、ひとりが強大な敵に阻まれ危機に陥った時に、新たなウルトラマンが駆けつけ助けていく“絆”のストーリーを楽しめる。
7月7日から放送が始まったシリーズ最新作「ウルトラマンR/B(ルーブ)」からもウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルが登場。歴代のウルトラマンたちといっしょに強大な敵を倒して集まった子供たちを喜ばせる。ステージはLEDやプロジェクターによって舞台となる場所、繰り出される技などを光や映像によって表現して、ストーリーへの没入感や迫力あるバトルへの驚きを与えてくれる。
「A.B.C-Z」のメンバーがプロジェクションマッピングで躍動
プロジェクションマッピングとプロジェクターによる投影で、人気アイドルグループ「A.B.C-Z」の最新パフォーマンスを楽しめるのが、東京ジョイポリスで開催中の「A.B.C-Z 5STARS CIRCUS IN JOYPOLIS」というイベントだ。館内のメインステージで上演されているプレミアムデジタルライブでは、等身大に近い「A.B.C-Z」のメンバーが投影されたスクリーンの周囲を、プロジェクションマッピングによってさまざまな物体やメンバーが動き回る。
デビュー曲「Za ABC~5stars~」では、「CIRCUS」という言葉が使われたコラボレーションらしく、映像の中でメンバーがアクロバットや綱渡りといったサーカスの芸に挑戦する。8月29日発売予定の新曲で、東京ジョイポリスをイメージしたという「JOYしたいキモチ」では、メンバーが巨大なクジラに出会ったり、潜水艦にのって海中を冒険したりとさまざまなアクションを見せてくれる。
実際にメンバーが来ている訳ではないが、クリアな映像と多彩な演出でライブとは違った「A.B.C-Z」のパフォーマンスを楽しめる。7月18日に開かれたコラボレーションの発表会では、メンバーの戸塚祥太さんが「見て楽しむものだけど、いっしょに声を出して屋外のように楽しんで」と来場者に呼びかけていた。
アトラクションでは、ボードに乗った状態で音楽に合わせて上下に激しく振り回される「ハーフパイプトーキョー」で、プレイ中に「A.B.C-Z」の人気楽曲が鳴り響き、成績が良ければメンバーからのメッセージがもらえる。「A.B.Sea Market サンド」「ABC STAR LINE パスタ」「Take a “5” train スイーツ」など、「A.B.C-Z」の楽曲にちなんだ名前のコラボフードも味わえる。
「今年の夏はお台場が夢の国です」と橋本良亮さんが言えば、五関晃一さんも「夏休みの素敵な思い出の手助けができたら」と話して、東京ジョイポリスとのコラボレーションをアピールしていた。「A.B.C-Z」のファンなら行けば楽しめ、あまり知らない人でもデジタルライブの迫力やコラボメニューの名前から、グループについて興味を抱けるイベントだ。
館内を歩いてガンダムの世界へ
同じくお台場にあるダイバーシティ東京 プラザでは、ガンダムとガンプラ(ガンダムのプラモデル)の魅力を発信するイベント「ガンダムビルドダイバーズフェスティバル2018」が9月2日まで開催中。「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作で、ガンプラを作って戦わせるストーリーのテレビアニメーション「ガンダムビルドダイバーズ」に関連した展示を展開している。
柱やエレベーターにラッピングが施され、館内を歩いているだけで「ガンダムビルドダイバーズ」の世界に触れられる。ガンプラが勢ぞろいした「THE GUNDAM BASE TOKYO」では、アニメに出てくるガンプラの展示や限定ガンプラの販売などを行って、ガンプラ好きに楽しんでもらう。
自分が作ったガンプラを複数のカメラで3Dスキャンしてデータ化し、ゲーム内に操作可能なキャラクターとして登場させてバトルさせるガンプラバトルのデモンストレーションも実施。「ガンダムビルドダイバーズ」に出演している声優の伊藤かな恵さんは、こうした展示を見て「アニメの世界が実現していて、すごいなとワクワクしっぱなしでした」と驚いていた。
館外のフェスティバル広場の大階段には1/1スケールのガンダムヘッドを設置。巨大なガンダムの顔を目の当たりにできる。フェスティバル広場に立つ実物大ユニコーンガンダム立像では、9月2日までの間、足の間を通り抜けられるウォークスルーイベントも開催している。真下から巨大なユニコーンガンダムを見上げることができる貴重な機会だ。
展覧会で、ホテルで「未来のミライ」に触れる
7月25日から9月17日の日程で、東京都文京区の東京ドームシティにあるギャラリーアーモで「未来のミライ展」も開催。細田守監督の最新アニメーション映画「未来のミライ」を体感できる展示や、原画、背景画といった貴重な資料を目の当たりにできる。隣接した東京ドームホテルでは、8月17日から9月16日の期間で「未来のミライ」とコラボレーションした宿泊プランも用意。背景画や原画が飾られた部屋に宿泊できる。「未来のミライ展」の入場券もセットになっており、ホテルで東京の夜を楽しみ、昼は展覧会場で作品に触れる夏休みを過ごせそうだ。
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