信託銀行最大手の三井住友トラスト・ホールディングス(HD)は28日、北村邦太郎副社長(59)が社長に昇格する人事を固めた。北村氏は中央三井信託銀行出身。就任時期は来年4月で、田辺和夫社長(66)は相談役に退く。
同4月には、HD傘下の住友信託銀行と中央三井信託銀、中央三井アセット信託銀行の3行が合併し、三井住友信託銀行が発足、同行の社長には住友信託の常陰均社長(57)が就任する予定だ。
三井住友トラストHDは、メガバンクとは距離を置き、富裕層や企業の資産運用などを中心に、信託銀行の強みを最大限発揮していく方針。来年4月の事業会社の一体化を機に、新たな経営体制を構築する必要があると判断した。
北村 邦太郎氏(きたむら・くにたろう) 慶応大商卒。昭和52年三井信託銀行入社、平成18年中央三井信託銀行常務執行役員、21年専務執行役員、22年中央三井トラスト・ホールディングス副社長、23年4月から現職。東京都出身。