【飛躍カンパニー】食材配送のオイシックス 被災地と消費者、信頼でつなぐ (2/2ページ)

2012.3.8 05:00

 一方で、震災発生から間もない昨年4月には、風評被害に悩む関東や福島の農家などを支援するコーナーで基準値を下回る商品を販売。売り上げは3倍に増加した。その後、東北の加工食品工場再開に合わせて「お帰り東北メーカー」も開設。生産者、利用者双方のメッセージを仲介することで被災地の復興に貢献している。

 高島社長は昨年6月、他社と共同で社団法人「東の食の会」を立ち上げ、被災地の生産者と全国の販売会社をマッチングさせる活動にも取り組んでいる。

 今年3月1日には震災1年を前にして消費者からの評価を基に、全国の優良農業者を表彰するイベント「N-1サミット」を開催。千葉県内のトマト農家が金賞を受賞した。よいものをつくれば風評被害をはね返せると、農家に希望を与えることになった。生産者と消費者を結ぶ同社のネットワークは今や、農家のマーケティングにも活用されるようになっている。

 同社はネットを利用しない消費者の需要に応えるため、既に2カ所で展開している小規模店舗に加え、将来的にはスーパー型店舗の開設も目指す考えだ。(佐藤健二)