さらに、独アウディなど欧州勢を中心に販売を伸ばしている高級車と、堅調なSUVも生産することで、現地の需要に迅速に対応できるようにする意向だ。また、今月1日付でインフィニティ車の商品企画や販売、マーケティングなどの本社機能も香港に移管した。
中国の11年の新車販売は、前年比約2.5%増の1850万5100台と、10年の32.4%増から大幅に低下し、減速懸念が強まっている。このため、中国ですでに約120万台超の生産能力を持つ日産の工場新設には過剰投資の不安がつきまとう。
ただ中国での現在の生産状況は「販売の勢いに、完全に追いついていない状態」(日産)。日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)は「中国の新車市場の減速は、景気過熱を抑えるための政府の公共事業縮小などによる商用車販売の減少が大きい」と分析する。その上で「今年も前年比8%の伸びが見込まれ、購買意欲は衰えていない」とし、事業強化を急ぐ。