日産、新型「シーマ」HVで復活! 高級車競争が過熱

2012.4.26 05:00

新型「シーマ」を発表する日産自動車の西川広人副社長=25日、横浜市西区

新型「シーマ」を発表する日産自動車の西川広人副社長=25日、横浜市西区【拡大】

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 日産自動車は25日、同社の最上位となる高級セダン「シーマ」の新型車を5月21日に発売すると発表した。2010年8月に生産を中止した旗艦車種を、ハイブリッド車(HV)として復活させる。

 トヨタ自動車が高級ブランド「レクサス」のラインアップ拡充を予定し、輸入車もドイツのBMWやベンツなどが従来の購入層よりも若い30~40歳代への販売に力を入れており、高級車をめぐる国内での競争が過熱しそうだ。

 5代目となるHVのシーマはV型6気筒3500ccエンジンに高性能モーターを組み合わせた。出力は364馬力で、4500ccエンジンを搭載した4代目の280馬力を大きく上回る。燃費性能は4代目の2倍に向上、ガソリン1リットル当たり16.6キロ走行できる。価格は735万円から。

 初代シーマはバブル経済期の1988年に発売され、年間3万6000台が売れる人気を呼び、「シーマ現象」と呼ばれた。だが、2008年秋のリーマン・ショック後に高級車の販売が低迷したことや、衝突時の安全基準への不適合を理由に新型の開発を見合わせ、生産を休止した。

 ただ、既存オーナーや販売店から復活を求める声が強く、国内シェアの引き上げを目指す象徴的存在として、日産は新型シーマの投入を決めた。

 横浜市西区の本社で開いた発表会で、西川広人副社長は「高級品の国内の消費は底堅い」とし、販売目標とする年間1000台のクリアに自信をみせた。

 国内の高級車をめぐっては、トヨタ自動車がレクサスの新型「LS」を今秋投入してHVを強化するほか、高級車ブランドのBMWやベンツなど海外勢も攻勢をかけており、需要の奪い合いが激しくなりそうだ。(平尾孝)