■ライン統合で効率化実現 改善続く世界のマザー工場
若い女性の従業員が2人1組で小型の電動二輪車「EC-03」を手慣れた手つきで組み上げていく。1台当たりにかかる時間は22分。ドライバーなどの工具は電動式で、女性が組み立てやすいように配慮されている。頃合いを見計らうかのように「ピンポン」という音が鳴り、締め付けなど工程の順序がモニター画面に表示される。
ヤマハ発動機は2011年8月までに、磐田市の磐田南工場で手がけていた二輪車のエンジン生産を磐田本社工場に移し、両工場で計21ラインあった製造ラインを6ラインに統合。生産方式も各モデルの生産規模や組み立ての工数に応じて3種類に再編し、一気に効率化を図った。
180種類にのぼるパーツを2人1組で組み立て、1台を作り上げる「セル生産」方式もその一つ。月産400台以下で工程数が少ない小型のモデルで採用した。難しさもあるが、達成感はひと味もふた味も違う。一方、400台を超える新興国向けの車種は従来型の「分業流れライン」で生産している。
月産400台に満たない旗艦車種「VMAX」などの大型モデルは、従来のラインよりも95メートル短い45メートルの「大型少量ショートライン」で、5組のペアが計10人で組み立てている。